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ブラストレイ +目次 概要 登場作品レイズ 関連リンク派生技 関連技 ネタ 概要 ブラストレイとはレーザーを地面に向けて扇状に照射し軌跡にそって爆発させる術。 初出はレイズのコンウェイ。 ▲ 登場作品 レイズ 習得者:コンウェイ・タウ レーザーを地面に向けて扇状に照射し軌跡にそって爆発させる術 分類 術技 属性 火 HIT数 1 消費CC 7 性質 魔 基礎威力 975 詠唱時間 習得条件 鏡装「謎多き学園の青年 コンウェイ」を入手 秘技 4連携目以降で発動すると「ブラストストリーク」に変化 強化1 効果範囲が10%拡大する 強化2 詠唱速度が5%上昇 強化3 効果範囲が10%拡大する 強化4 詠唱速度が5%上昇 強化5 クリティカル+1 強化6 33%の確率で威力が2倍になる 本作で初披露。 弧を描くようにレーザーを放ち、それに沿って爆炎が吹き上がり、当たった敵を打ち上げる。 台詞 熱線よ焼き払え ブラストレイ! ▲ 関連リンク 派生技 ブラストストリーク ▲ 関連技 ▲ ネタ ▲
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『ゆっくりしていくがいいさ』 16KB 愛で 制裁 独自設定 ゆっくりしていくがいいさ 初投稿です とおりすがり とでも名乗っておこうか(キリッ ほとんど愛でじゃないかな… 他の人と設定が被ってしまったらごめんなさい。 「」はゆっくり 『』は人間で 『ゆっくりしていくがいいさ』 午前7時。いつものようにコンビニにカップラーメン(これめっちゃうめぇ!とんこつ味)と 乳酸飲料とオレンジジュースを買って帰宅中の俺は極普通の鬼意山。誰が何と言おうが鬼意山だ。 今日はたまの休みでゆ虐用の道具の補充に早起きした。 とはいえ、オレンジジュースさえあればあとは家に置いてある物で事足りるのだが。 とまあ二、三分歩いて家に到着すると、窓が開いていた。よっしゃ! もちろん鍵は開けてある。これはゆっくりを誘い出す為にわざと開けておいたのだ。 さあ今日はどんなゆっくりがおうち宣言をかましてくれたんだろう。 ワクワクしながら家に入る。 そこにいたのは、れいむとまりさのオーソドックスな饅頭だった。 どうやら子供はいないらしい。ありきたりすぎて残念だった。 家を出てから五分くらいしかたっていないため、部屋の中は荒らされていなかった。 まあ荒らされて困るものはおいてないがな。 お、饅頭がこっちに気付いた。 「ゆゆ?にんげんさん、ゆっくりしていってね!」 『はいはいゆっくりゆっくり』 「ここはまりさとれいむのおうちだぜ!」 『ここは俺の家なんだが』 あ、饅頭共が固まった。 「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?なにいってるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!? ここはまりさとれいむのおうちっていったでしょぉぉぉぉぉ!? ばかなの?しぬの?」 とでもいうのかなぁ。 「ゆゆっ?ここはにんげんさんのおうちだったの!? にんげんさん、ゆっくりごめんなさい!」 うん、まあそう言うと思って…『はい?』 「れ、れいむ!どうしてあやまってるんだぜ? ここはまりさたちのおうちなんだぜ!?」 「ちがうよまりさ!にんげんさんのおうちだったんだよ! にんげんさんはおでかけしてたんだよ!」 「ゆ、ゆがーん!!そうだったのかぜ…。 にんげんさん、ゆっくりごめんなさい!」 と土下座(?)してあやまる二匹。 予想の180度真逆の事を言ってきた。これが噂に聞く愛で用の『善良なゆっくり』なのか!? 大外れだ。俺は制裁が大好きな鬼意山なのだ。 調子に乗ったゲスをいたぶって惨めな姿にしてやるのが最高に好みなんだが、 どうも善良種はいじめる気にならない。鬼意山として致命的な気もするが、まあ鬼意山にもいろいろあるし。 むしろ最近はゲスばっかりでゆっくりに善良な奴がいることすら忘れていた。 「にんげんさん、ゆっくりゆるしてほしいよ。 れいむたちわからなかったんだよ。」 『…ああ、いいよ。これからは気を付けてね…はぁ。』 落胆しながら返事を返すと、まりさが土下座(?)をやめてこっちを向いた。 野良らしく汚くよごれていて、お飾りもボロボロだ。 「にんげんさん、ひとつだけたのみがあるんだぜ。」 頼み?聞くだけ聞いてやろうじゃないか。 これでおうちをよこせ!とか言ったら喜んで制裁してやるよ。 「れいむはにんっしん!してじょうずにうごけないんだぜ! だかられいむがおちびをうむまでれいむをここにおいてほしいんだぜ!」 おっ? 「ま、まりさ!だめだよ! にんげんさんがこまっちゃうでしょ!?」 「でも、あたらしいおうちをみつけるまであるいたられいむがあぶないんだぜ! にんげんさん、おねがいします!」 そういって再び土下座(もう土下座でいいや)するまりさ。 「えさはまりさがちゃんとみつけてくるんだぜ!にんげんさんにめいわくはかけないんだぜ!」 確かにれいむは少々お腹の辺りが大きくなっている。 しかしなぜ植物型ではなく胎内型にしたんだ?動きにくいだろうに。 どうする?俺は善良種をいじめる趣味はないが、かといって愛でる趣味もない。 うーむ…。 「まりさ、やっぱりだめだよ。にんげんさんにもいろいろじじょうはあるんだよ。 れいむがいるだけでもめいわくになっちゃうよ。」 「でもれいむ、れいむはむちゃしてるんだぜ。 まりさはもうれいむにくるしいおもいをさせたくないよ…」 ………。 『やっぱりだめだ。れいむをここに置いてはあげられないな。』 「ゆ…。ゆっくりりかいしたよ…。 にんげんさん、ごめんなさいなんだぜ。」 「いこう、まりさ…。」 そういって悲しげに窓をでていく二匹。 『ちょっと待てよ。俺はれいむを置いてくことはできないっていったんだぜ?』 「「ゆゆ?」」 『れいむとまりさ、どっちもここで暮らせよ。庭暮らしでいいなら、だけどな。』 気の迷いなんだろうか。 俺は饅頭二匹を庭で飼うことにした。 倉庫にあった木材とブルーシートで家を作ってやった。 日曜大工なんて初めてだが、うーん。我ながらいい…すごくいい出来だ。 『それじゃあここがお前たちの家な。庭に生えてる草とか勝手に食べちゃっていいから。』 「「にんげんさん!ゆっくりありがとう(だぜ)!」」 よっぽど嬉しかったんだろうな。砂糖水垂らしてやがる。 …ん?うわこれうれちーちーじゃねぇか!きったないなおい! 『ええい、れいむ、まりさ!風呂で洗ってやる!』 「おふろさん?それってゆっくりできるの?」 どうやら生粋の野良らしい。 れいむとまりさを風呂で洗ってやった。ちなみに俺は朝風呂に入るのでお湯は沸かしてる。 「おみずさんはゆっくりできないぃぃぃ!」なんて言ってたが、すぐにうれしそうな表情になった。 「ゆゆ~ん、おふろさんはとってもゆっくりしてるよ!」 「ゆゆ~ん、ゆ~ん♪」 おおぅ、鼻歌まで歌いだしたか。つーか鼻あったっけ。 しかしこの二匹、どうして胎内妊娠してるのにここに辿りついたんだ? 別段この家が公園から遠い訳でもないが、すこし疑問に思ったので聞いてみた。 …すると少し暗い顔で自分たちの過去について語り始めた。 この二匹は山で生まれて、つがいになって町に出てきたらしい。 町の環境に適応し、なんとか巣を見つけて暮らしていたのだが、 ある日突然他のゆっくりに 「ここはでいぶのおうちだよ!かってにはいってきたゆっくりはゆっくりしんでね!そしてあまあまをもってきてね!」 と攻撃され、命からがら逃げてきたと言っている。 そして気が付いたらこの家に来ていた、というわけだ。 話に出てきたのは無能の象徴でいぶだろう。 ふてぶてしい態度で自分が一番偉いと思っていて横暴な態度に出る、俺のゆ虐対象のグラフの70%を占める饅頭だ。 ここら辺はあまり見なかったが、どうやら最近増殖してるらしい。 これなら今度からペットショップで処分前を買わなくてもよさそうだ。 なるほど、最初にあんなことを言ったのは自分たちの経験からか。 住居を奪われる気持ちがわかっていたからこそ、俺の家と言う言葉を理解してたらしいな。 さっぱりしたれいむとまりさをおうちに入れてやって、俺はゆっくりショップへと出かけた。 無論ゆ虐用の売れ残りを買いに。 これは週に何回か、趣味のゆ虐の為の材料調達だ。普段なら侵入してきたゆっくりを捕まえるのだが、 なにもこなかったりふとした時にゆ虐したくなったときはこうして買いに行く。 …今日は売れ残りれいむじゃなくて売れ残りぱちゅりーにしとこ。 「むきゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 あれから一週間、まりさたちは今日も元気にしている。 まりさとれいむ、そして赤れいむと赤さなえだ。 赤ゆたちはぱちぇりーに『ゆ虐大百科!』というビデオを見せてえれえれさせた直後に生まれた。 そっちに夢中になって、気付いたらぱちぇりーはえれえれ死してた。 れいむ達からさなえが生まれたことはびっくりしたが、 何よりもこの赤ゆ達、 「にんげんしゃん、いちゅもありがちょう!」 「にんげんさんのおかげでゆっくりできましゅ!」 俺が顔を合わせるといつもこれだ。親から教えてもらったのかわからないが、いつも俺にお礼を言ってくる。 最近ではさなえがもう赤ゆ言葉が抜け始めた。 「ゆふふ、れいむたちのおちびちゃん、ゆっくりしてるね!」 「ゆゆーん、おきゃあしゃんもゆっくりちちぇるよ!」 「おちびがいるとゆっくりできるのぜ!」 「これもにんげんさんのおかげだよ!」 「「「「ゆっくりありがとう(だぜ)!」」」」 ちなみにこの会話、俺が買い物から帰っている途中に瓦礫越しに聞こえた言葉だ。手には売れ残り子まりさ×7。 ここまでしあわせー!に暮らしていても一向に増長する兆しがない。 普通ゆっくりは辛かった記憶や苦い経験を「ゆっくりできないもの」としてうんうんといっしょに外へ出す。 これが餡子脳と言われる由来…いや、ゆ来だ。 しかしこの家族はその記憶もきょうっくん!にして記憶にとどめているのだろう。 だから俺の事もこうして尊敬(というか感謝してるだけか)してるわけだ。 餌はまりさが草や虫を集めて与えているようだ。雑草を抜く手間が省けて助かる。 たまにゆっくりフードそれなり味やカップラーメンの野菜をくれてやることもある。 最近では庭で遊ぶ一家を見て俺もゆっくりしていることがある。 ゆ虐以外でゆっくりにゆっくりさせてもらうのはいつ以来だろう。 多分、前に公園でめーりんが他ゆんを蹴散らしていたのをみた以来かな。 いまなら愛でお兄さんの気持ちがわかる気がする。 …そういえばバッチの申請してなかったな。 今度まとめていって来よう。 だがなんだ?このモヤモヤした気持ちは? 数日後、仕事が早く終わり、家に帰ってきた時の事。 庭を見てみると、花や草が散らばっている。 そこには、大きく太った『でいぶ』とボロボロな帽子にゲスな笑いを浮かべた『まりさ』、 その付近にれいむ種2匹とまりさ種3匹の子ゆっくりがいた。 反対側には、これまたボロボロになったまりさと、その後ろにれいむ達の一家がいた。 「ゆっへっへ、おとなしくまりさたちにおうちをわたさないからこうなるんだぜぇ?」 そういったゲスまりさの口には、小枝が咥えられていた。 これでまりさを刺して攻撃したのか。 「ゆゆ~ん。まりさぁ、はやくごみをせいっさい!してねぇ~」 「ゆゆん!まかせるのぜれいむ!このいだいなまりささまにさからったごみはせいっさいしてやるのぜ!」 「おちょーしゃんかっきょいいのじぇ!」 「ゆ~。ごみはしゃっしゃとちんでにぇ!ゆぷぷ!」 「ごみはきちゃないのじぇ!まりちゃがじきじきにちぇいちゃいしてやるのじぇ!」 ゲス親子が騒ぐ。あの子ゆっくり共、まだ赤ゆ言葉も抜けてないみたいだ。 しかし、でいぶと子れいむは2匹とも、肥えてナス型になっていた。きめぇ。 おそらくだが、このゲス一家は他のゆっくりから食料を奪って生きているのだろう。 でなきゃこんなに肥えたれいむができるはずがない。 「お、おとうさん…」 「まりさぁ…」 「おちょうしゃん…」 一家は母れいむの後ろにさなえとれいみゅが隠れていた。 そしてボロボロな父まりさが、その前で今にも崩れそうな表情をしている。 「………………。」 「ゆっきゃっきゃ!そろそろふぃにっしゅなのぜ!」 「………………。」 「ゆゆ~ん、まりさ、かっこいいよぉ~、さすがでいぶのだんなさんだね!」 「…………ないのぜ…。」 「ゆゆ!おちょうしゃんやっちゃえ!」 「…………ないなのぜ。」 「ゆあ~ん?くそごみがなにかいってるのぜぇ?ごみはごみらし「わたさないのぜ!!」ゆゆ!?」 それまでなにも喋らなかった父まりさの声に、ゲス一家は驚き、怯んだ。 「このおにわさんに、にんげんさんがまりさたちすませてくれたんだぜ… おうちも、にんげんさんがつくってくれたんだぜ… にんげんさんはまりさたちにしんせつにしてくれたんだぜ…、だかられいむやおちびもゆっくりできるんだぜ。 だけど、ゆっくりしたおにわもおうちも、ほんとうはにんげんさんのものなんだぜ…! にんげんさんがまりさたちにかしてくれてるだけなのぜ… だから…だから…」 「ぜったいに、ぜったいにわたさないよ!!」 ………!! 「ゆ、ゆがぁ!?ごみが、ごみふぜいがちょうしにのってるんじゃないのぜぇ!」 ゲスまりさが走り、父まりさに止めを刺そうとする。 …とはいえ、それはとてもゆっくりした動きだったが。 「ごみはゆっくりし『ゴミはお前だろ』ゆべぇ!?」 途端、横から飛び出してきた足に蹴られ、壁と激突した。 「に、にんげんさん…!?」 『ようまりさ、ありがとな。』 「ゆゆっ!?ま、まりさなにも…」 『よくこの家を守ってくれたな。』 そう、もしこいつらがいなかったら今頃家は荒らされてたはずだ。何もないけどな。 それに、ゆっくりが糞饅頭ばかりじゃないことも教えてもらったし。 「おとうさん、しっかりして!」 「おとうしゃぁぁぁん!!」 「まりさぁぁぁぁぁぁ!」 家族も、ボロボロになった父まりさに寄ってくる。 父まりさの傷は深くない。普通に治ると思う。 「…ゆ、ゆゆ………ごの、ぐぞにんげん…」 「ま、まりざぁぁぁぁぁ!!なにやってるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?くずにんげんなんかにまけたわけじゃないでしょぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「ゆんやぁぁぁぁ!!おちょうしゃんゆっくりしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「ゆ……ゆ?なんでおちょうしゃんころがってたのじぇ?」 さて、一家を家の中に避難させて…っと。糞饅頭は相変わらず騒いでる。 「くそにんげんんんんんん!ばりざになにをしたぁぁぁぁぁ!!」 『うるせぇよゴミクズ。少し黙れ。』 グジャッ 仰向けで呻いていたゲスまりさのあんよを踏みつぶす。 皮が剥がれて、中からべっとりした餡子が見えた。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁああああ!?ばりざの、ばりざのかもしかさんのようなあ『うるせぇって。』ゆぎゃ!?」 再度ゲスまりさを踏みつける。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!いたいのぜぇ!やめるんだぜぇ!」 「くそにんげんんんん!!やめろぉぉぉぉぉ!まりざをはな『ああもう…』やめろぉぉぉぉぉ!!こっちにくるなぁぁぁぁ!」 そういってでいぶはもみあげを振って抵抗しようとする。 「ゆ!おちびちゃん、でいぶはゆっくりしないでにげるよ!おとりになってね!」 「ゆんやぁ!おきゃあしゃん、おいていかないでねぇぇぇ!!」 「うるさいよ!おやのいうこともきけないゲスなおち『はいはい、ゲスはゆっくりしないで』おそらをとんでるみたい!」 そうして俺はでいぶを掴み、『死ねよや!』ゲスまりさに叩き付ける!「ゆ゛っ!?」「ゆがっ!」 これでしばらくは黙ってくれるだろう。 「ゆっへん、いいきみゅなんだじぇ!きゃわいいまりしゃを『次はオマエな』ゆぇ!?」 何故次は自分かもしれないと危険に思わないんだろうか?まったく… そう思いながら子まりさを踏んだ。 ブジュッ ブジュッ 「ゆんやぁ!?いたいのじぇ!やめるのじぇくそにんげん!」 ブジュッ ブジュッ 「ゆぎゃぁ!や、やめちぇね!きゃわいいまりしゃ」 ブジュッ ブジュッ 「ゆんやぁ!もうおうぢ」 ブジュッ ブジュッ 「ご、ごべんなじゃ」『さよなら』 ブジュッ! 残ったナス達の前で、『まりさ』だったものが潰れた。 数秒後 「…ゆ、ゆんや『うるさいって言ってんだよ、潰すぞ!』ゆっ!」 残ったナス二匹とまりさ二匹に向かって黙らせる。 普段のゆ虐時とは違い、目には殺意を感じさせる明らかな『怒り』が見えた。 「に、にんげんしゃん、れいみゅはきゃわいいきゃらゆるしてにぇ…?」 「ま、まりしゃ、おとなしくしてりゅのじぇ…だ、だきゃら…」 「ゆ……ゆっきゅりできにゃいよぉ…」 糞饅頭共はその表情を『ゆっくりできないもの』と本能で悟ったらしい。 だからどうしたというのだ。 『お前たちもああなるよ』「ゆゆぅ!?」 『どうあがいても無駄だよ。これは確定事項だから』「や、やじゃ!まりしゃ、まだ」 『簡単には殺さないよ…?じわじわ痛めつけてやるから』「しょんにゃのやあじゃよ!たしゅけて、おきゃーしゃん、おとうしゃん!」 ああ、これだ。この感覚だよ、最近の俺に足りなかったのは。 一家とのふれあいで無くしてしまった感触… それが今、心の底から湧きあがり――― 『ヒャッハァー!ゆっくりは虐待だぁ!』 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 後日。 俺の家には、ゆっくりが四匹いる。 まりさとれいむ、そして胴付きれいむと胴付きさなえだ。 あの後、一家を家飼いにしてバッチ試験を受けに行った。 父まりさと母れいむは銀バッチ、子れいむと子さなえは銅バッチだった。だが、 「「おにーさん!れいむとさなえは、きんばっちさんになるよ!」」 と、子ゆっくりに成長した二匹は、金バッチを取りたいといってきた。 きっと俺へお礼がしたいのだろう。金バッチになればできることが増えると思ってるようだ。 そして一か月後、無事金バッチになった二匹はその夜に胴付きになっていた。 「これでおにいさんのおてつだいができるね!」とはしゃいでいたが、今では掃除洗濯、さらには料理までやってくれる。 「ゆゆん。おちびちゃんたち、とってもりっぱだよぉ…」 母れいむは感動して涙をながしていた。 「おやとしてはずかしくない、とってもりっぱなのぜ…」 父まりさも感動していた。 あれからまりさもれいむも、家暮らしになったのに 時々庭で草むしりや花の世話をしてくれる。(隣の家のゆうかに教えてもらったみたいだ。) 「せいいっぱいの、おんがえしさんだよ!」と、俺の為に働いてくれる一家だが、 俺自身、こんな生活も悪くないと思っている。 今まで関わってきたゆっくりと違い、この一家は『他の誰かをゆっくりさせたい』と言う、 原初ゆっくりのような考え方をしている。 こんなゆっくりばかりなら、虐待も少しはなくなるのかな?と考えてしまった。 「…ゅぁ………。」 ふと、俺の手元から漏れた声を聞いて、自嘲気味に笑った。 手元には、あの時のゲス一家の子ゆっくり四匹がいる。 れいむ二匹はもみあげを切り取られ、頭に針を数本差されている。かつてナスだったとは思えないほど、その体はやせ細っていた。 まりさ二匹は帽子を粉々にされてた上に、あにゃるとしーしーあなを防がれていた。 さらに全匹あんよは破壊され、ぺにまむももう使い物にならないくらいに焦がされている。 今俺は、『愛で鬼意山』としての道を歩み始めた。 元々ゆっくりは好きだった。だけど、ゲスばかり見ていたらゆっくりが『糞饅頭』にしか見えなくなっていた。 だけど、俺は今愛でることができる。 俺に『ゆっくりできる』事を見せてくれたあの一家を。 同時に、ゲスに対して気兼ねなくできる、『制裁』という名の虐待も。 「どうじて…どうじてこんなことしゅりゅにょ…。 れいみゅたちもいきてりゅんだよ…?」 その質問に答えるように、れいむの頭の針を動かす。 「っ!!」 『どうしてって?それはお前らがゴミゆっくりだからさ。』 そういいながら針を動かし続ける。 「ゆ、ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」 激しく頭を弄られ悶絶するれいむ。 『お前らも、れいむやさなえみたいにいい子に生まれてくればよかったのに。』 そう、こいつらは運が悪かったのだ。 ゲスな親から生まれ、ゲスとして育てられたから。 だからこうして今、苦しんでいるんだ。 「ゃ、やじゃよ…まりしゃ、もういちゃいのやじゃ…」 「れいみゅ…まだ…、ゆっきゅりしてにゃいよ…?まだ、ゆっきゅりしたいよ…?」 「…ゅ、ゆ、…」 既に息絶えたれいむの姿をみて怯える饅頭共。 だけど心配ない。次はコイツらの番なのだから。 今まで生かしてきたのも、すべて俺の気まぐれなのだから。 『まあそれまでは、せいぜいゆっくりしていくがいいさ。』 そう言って俺は、ボロボロになったれいむをコンポストへ投げ捨てた。 コンポストからは悲しそうな声が聞こえたが、すぐに悲鳴でかき消された。 おわれ ある日、お隣さんが話があると言って来た。 『さなえちゃんを嫁にください』 『帰れ』 ゆうかを飼っているお隣さんは、HENTAIおにいさんだったのだ。 こんどこそおわれ あとがき ここまでよんでくれてありがとうだよ! はつとうこうでとってもよみずらいとおもうけど、 これからがんばってなおしていくよ! それじゃあ、さくしゃはゆっくりしないでばいとさんにでかけるよ! ゆんやぁ!
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私がスレで毎朝10時頃に投下している新製品シリーズをコピペしただけの内容です。 そこらへんの人間が作れる程度の品を想定してるので幻想郷・現代どっちでも使えるはず。です。 無断使用・改変・これは俺のネタ宣言など、虐待ライフの彩りとしてご自由にお使いください。 ―――― 60スレ885 「揺れる箱」 よくある透明な箱の派生商品です。 底面の板の下にゼンマイ式震動装置を内蔵しています。 手を汚すことなく長時間の発情状態を維持することができます。 使用する歯車を切り換えることで連続すっきりモードから、赤ゆのみ発情モードまで対応。 ※底面は防水加工してありますので、もやしの苗床にもお使いいただけます。 ※にんっしんっした個体に使用しますと、最弱モードでも産道の中の赤ゆがすっきりする場合がございます。 61スレ313 「むーしゃむーしゃは許しません」 ゆっくりの奥歯にはめて使う高さ2cm程の金具です。 噛み合わせを邪魔して物を噛めなくなります。 外見では装着が分からないようになっています。 奥歯のみの装着のため、会話には支障ありません。 ※食事の際は別売りの専用ストローを使用してください ※この商品は躾用です。決して虐待には使用しないでください 61スレ724 「すっきりできるもん!」 飼いゆっくりのソロすっきり用人形です。 心材のシリコンゴムが弾力を、外付けの求肥がぷにぷにの肌触りを実現。 付属の穴開け棒で求肥に穴を開けますとゆっくりはそこをまむまむとして使います。 シリコンと求肥の間に溜まる餡子は非常に美味ですが、痛みやすいのでお早めに召し上がってください。 ※饅頭皮より肌触りが良いので、ゆっくり同士ですっきりできなくなることがあります ※野生のゆっくりの群に使用しないでください。取り合いになり全滅する恐れがあります。 ※求肥は使い捨てですが要冷蔵です。 62スレ172 「おようふく」 小さな突起のついたシートと固定用のベルトのセットです。 ゆっくりの底面のサイズに合わせシートをカットして、突起をゆっくりに向けて装着します。 ゆっくりが跳ねると着地の際に突起が刺さり、以後の跳躍を阻害します。 シートは適度に固いので、底面を完全に覆うと這いずりができなくなります。 ※突起は短いのでゆっくりの皮を傷つけません ※留守番させる場合は舌の届く範囲に餌を置いてください ※外出用に花柄、水玉、各種ゆっくり模様があります ※ゆっくり模様は死体と勘違いされて野生ゆっくりに襲われることがあります 62スレ488 「おめめ」 ゆっくりの移殖用パーツです。天然のゆっくりから採取したもののため10℃以下で保存してください。 対象の穴に餡子を塗り、おめめをはめて軽く抑えると接着できます。 おめめをつける位置を変える事で美ゆっくりへの整形も思いのまま! ゆっくりフリーなのでどのゆっくりにも使用できます。 ※3つ以上付けると見た目がキモくなります。 ※まむまむ、あにゃる等に装着するとにんっしんっした時に一緒に外れることがあります。 ※装着に失敗した際は、スプーンで取り出した穴に餡子を詰めなおし、固まってから再装着してください。 63スレ292 「すぺるかーど」 成体ゆっくり用高級花火が新発売。 カードの片側が黄燐マッチになっています。地面等にこすり付けると発火します。 色とりどりの火花を1m程度の距離に約1分間放出します。 カードの半分で火が消える安全設計。 ※決してゆっくり同士での弾幕ごっこをさせないでください。燃えます。 ※黄燐マッチは自然発火することがあるのでまりさの帽子に入れないでください。燃えます。 ※使用する際は飼い主の監視の下遊ばせてください。燃えます。 63スレ698 「おけしょうのレシピ」 きめの細かい白い粉、いわゆる片栗粉を使います。 ゆっくりをよく拭き、全身にまぶして使います。 どんなブサゆっくりでも粉が付いている間は美ゆっくり扱いを受けます。 粉のサラサラ感がゆっくり同士の好感度を大幅up! 「キリッ」「キラッ」等の擬音を言わせるとより高い効果を望めます。 ※床が酷く汚れますので、屋内でのご使用は注意してください。 ※すっきりの際には分泌液で粉が溶けます。ローションと化した片栗粉のぬるぬる感にゆっくりは一溜まりもありません。 ※すっきりした後はすぐに離れないと「やっべくっついた」状態になります。 63スレ967 「ゆっくりばさみ」 火ばさみの先端部に底の浅いおわんを取り付けた物です。 普通の火ばさみでは掴んだ時にゆっくりの外皮を傷つけますが、この商品は角が無いので安全です。 冬籠もり前のゆっくり取り放題期間に腰を痛めることも、もうありません。 新素材の無段階ベルト(マジックテープ)の採用で、ゆっくりをはさんだまま固定できます。 ※余り強く挟みますと中身が飛び出ることがありますのでご注意ください。 ※赤ゆから成体まで対応できますが、ドスは掴めません。 お客様の声~ お椀の中に針を付けたら、捕獲と同時に動けなく出来たぜ!(森の村在住、匿名希望さん 背負い籠とのセットで超効率umeeeee!俺最強wwwwwwっうぇww(川沿いの村在住、匿名お兄さん 64スレ322 「ふんわりぐろーぶ」 ゆっくりとのコミュニケーションを深めるためのキャッチボールに使用するグローブです。 ゆっくりにボールを投げるのではなく、ゆっくりそのものを投げてください。 手の平に付いた20cm四方のクッション(全面本ゆっくり皮)が投げられたゆっくりをやさしくキャッチ。 「わぁいおそらをとんでるみたい!」を「ゆっくりおそらをとんでるよ!」にする程度の製品です。 ※赤ゆっくりから子ゆっくり迄が対象の製品です。成体を投げてもうまくキャッチできません。 ※二人で使用する際は3m程の距離を取り、下手投げで投げるのがゆっくりに丁度良い空中遊泳を与えます。 ※一人で使用する際は高く投げすぎないでください。10mの高さから落ちればクッションでも衝撃で潰れます。 ※落としたゆっくりが破損しても補償はありません。自己責任でご使用ください。 64スレ728 「ゆっくりはうす「まりさのどうくつ」」 飼いゆっくりの営巣本能を刺激し、ストレスを軽減させることができる組み立て素材です。 石、棒、綿、木片、箒(小)のセット。 まりさが好む洞窟型の巣が作れます。 石は発泡スチロール製で軽くて安全です。 土の替わりに綿の小玉を採用。隙間を埋め、ベッドになり、しかも床を汚しません。 おうちは見つける物ではなく、自分で作る物と教えるのにもご使用いただけます。 ※素材は口に咥えて武器になる物もあります。成体の反乱にはご注意ください。 ※完成したおうちでも強度はそこそこです。叩けば分解してしまいます。 ※防水性がありますが、扉はありませんので庭に設置する際は水はけにご注意ください。 ※飼いゆっくり用です。野山の環境では数日で潰れてしまうでしょう。 65スレ101 「《復刻版》れいむのおんみょーだま」 全国のれいむか愛した太極図模様のスーパーボールがついに復活! れいむの世代を超えて遊べるよう、直径1cm3cm5cm7cmの4種類があります。 投石の要領で口に咥えてから吹き出させてください。 間違ってむーしゃむーしゃしても噛みちぎれないように高反発ゴム(イチゴ味)を使用しています。 ※弾幕ごっこは同じサイズのゆっくりでないと玉に潰される恐れがあります。 ※玉を獲物に見立てた狩りの練習は思わぬケガをしますのでご注意ください。 ※自然に分解されませんので野生のゆっくりに与えないでください。 65スレ700 「まどーしょ」 特定のゆっくり(ありす、まりさ、ぱちゅりぃ)が好む本です。 ビニールコートなので咥えてもふやけません。 幾何学模様を描いた「まほうじん」、モールス信号表の「ぐりもあ」、 すっきり最中の写真集「しじゅうはって」をご用意しています。 あなたの飼いゆっくりは、まほーつかいのプライドを持ってより尊大に振舞うことでしょう。 ※咥えたまま跳ねない様に指導してください。足元が見えないので着地時に子ゆっくりを潰すことがあります。 ※成体ゆっくり用のサイズなので子ゆっくりが咥えると歯を折る危険があります。 ※野生のゆっくりに与えないでください。ゆっくり同士のけんかでは強力な武器になります。 66スレ256 「ぶらんこ」 この商品は組み立て式です。 成体サイズの平皿の隅にフックが付いているので、そこへ付属の4本のロープを結び付けます。 地面から5cm程度の高さに皿が来るように木の枝等に固定します。 ゆっくりの体重移動だけでゆっくりと揺らすことが出来ますが、押してやると過激なスピードをお楽しみいただけます。 ある程度強く押すとゆっくり投げ出されます。程々の高さならば喜ばれるでしょう。 ※同時に乗せるのは1体ずつにしてください。押し出されてあらぬ方向に飛んでいきます。 ※揺れているぶらんこの近くにゆっくりを近づけないでください。子ゆっくりの場合、顔が上下に切断される恐れがあります。 ※投げ出される予定地に危険なものがないかご注意ください。 ―――― 羊の羽 このSSに感想を付ける
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編集コメント ◎美術の授業って、何故かワクワクするよね!! 和久先生 今日の美術は立体造形を作ってあそぼう」 「焼き物ですよ焼き物!!」 「つくってあそぼ」・・・NHK教育テレビで放送されている子供向け工作番組 和久先生は番組の出演者であるワクワクさん(本名:久保田雅人)から 和久先生 「ハイできた♡」 (和久先生が「デン」と作った造形物) ・・・シャフト制作の魔法少女アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」より 登場人物である鹿目まどかから 和久先生 「もう1度作ったよ♡」 (和久先生が「デデン」と作った造形物) ・・・島田フミカネ及びProjekt Kagonish原作の「ストライクウィッチーズ」より 登場人物である宮藤芳佳から 編集コメント ◎絶望。 ちなみに4号前の週刊少年チャンピオン2012年41号掲載の阿部共実の漫画「空が灰色だから」の最後の編集コメントも「絶望・・・。」であった CTCにて「5ごんぼ/ため息とゲーセンと観音様」で登場した格闘ゲームのキャラクターが掲載
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・うんうんとしーしーがあります。 ・一応ゲス制裁ものになるかとは思います。 ・よろしければどうぞ、お読みくださいますよう。 青年が畑を耕していると、いつものようにあの忌々しい生首が、そろーりそろーり、などと言って寄ってきた。 無言で近づくと、おなじみ紅白リボンと黒白とんがり帽子の組み合わせ。おまけで赤ゆ共が付いてきている。 青年は一言も発さず、後ろから赤ゆ共を踏み潰した。せめて断末魔くらい言えるように、力を加減して。 「ゆぴゃっ!」 「ゆべぇ!」 「ゆびゅぅ!」 赤ゆの断末魔で振り向いた親に、ぐちゃぐちゃに潰された我が子だったものをみせつけてやる。 「ああああああああああああ!れいむのあかちゃんんんんんっ!!どぼじゅっ!?」 「や、やめてね!?まりさをはなしてね!?」 騒ぐ親のうちれいむは踏みつけ、まりさは持ち上げ、思案する。 新しく罠を掛けておいたから、今日辺り捕まっていることだろう。 とはいえ、このゆっくりもなかなかのサイズだから、ただ潰すのではもったいない。 一分ほど考えて、青年は言った。 「よし決めた。お前達も人の役に立ててやるとしよう・・・」 青年は畑仕事から帰ると、すぐに蔵に作った罠を確認した。 蔵の外壁に子ゆっくりが頑張って跳ねれば届く高さに穴を開け、地面よりいくらか深くした底には、柔らかい藁を 敷いておく。最後に適当な野菜やら餡子やらを置いておけば、ゆっくり共が勝手に入ってくるのだ。 造りとしては、蔵の中に部屋が一つあるような感じだ。 さて、今回もしっかりと掛かっている。成体二匹、子ゆっくり四匹のゆっくり家族だ。 ちなみに内訳はというと、れいむとまりさの番に、子ゆっくりがれいむ二匹とまりさが二匹。 罠に落ちたというのに、呑気にいびきなぞかいて眠っている。呆れるほど愚かなナマモノだ。 「さて、さっそく始めるか・・・」 青年は一人呟くと蔵に入り、蔵の中に作られた罠の小部屋の扉を開けた。 侵入者にも気づかず、ゆっくりは眠っている。 惰弱で、愚かな、屑みたいなナマモノが、平和な面をして眠りこけているのを見て、青年は思わず舌打ちをした。 なんでこんな連中が・・・ そんな気持ちを抑え、青年は可能な限り加減してまとめて蹴り飛ばし、ゆっくり共を叩き起こした。 「ゆゆゆゆっ!」 転がりながら目覚めた親まりさは、さっそく人間に言葉で噛み付いてくる。蹴り飛ばされたことには気づいていないらしい。 「・・・ゆっ!?おいじじい!ここはまりささまたちのゆっくりぷれすなんだぜ!さっさとでていくんだぜ!」 「ぷくぅー!ばかなじじいはゆっくりしないでさっさとでてってね!さもないといたいめにあうよ!」 番のれいむもさっそく膨れてこちらを威嚇している。言葉遣いから察するに、今回のはなかなかのゲスのようだった。 「痛い目、ねえ・・・」 毎度のことながら、このときばかりはどうしても笑ってしまいそうになる。 それでもなんとか笑うのを堪え、足元で馬鹿面をして膨れているまりさとれいむを無視して、子ゆっくりに目をやる。 「やはりまだちょっと小さいか・・・もう少し待つとするか」 それだけ呟くと、青年は部屋を出て行った。餌はまだしばらく持つだろうから、今日はもう何もしなくていいだろう。 念のため罠の入り口を封じに外に回ると、中から能天気な会話が聞こえてきた。 「あのばかづらしたじじいはまりささまたちにおそれをなしたんだぜ!ここはめいじつともにまりささまたちのゆっくり ぷれいすなんだぜ!」 「それにしても、あのにんげんほんとあたまのわるそうなかおしてたね!おかあさん!」 「ほんとうだね!おまけにかわいいれいむたちにあまあまのひとつももってこないなんて、ばかでぐずでぶれいなさいていの くずだったね!」 「ゆゆっ、そうだ!こんどあいつがきたら、ゆっくりまりさたちのどれいにしてやるのぜ!」 「ついでにうんうんとしーしもかけてやろうね!ばかなにんげんにはおにあいだよ!」 「「げーらげらげらげら!!!」」 外に出られないけどどうしようという意見が一つも上がらない、というのは流石と言えば流石だ。 壊滅的な頭の悪さ、絶望的な力の無さ、にもかかわらず、自分達が至高の存在だと思い込める。 正直、うらやましいくらいだ。無論、あんな屑になりたいなどとは、欠片も思いはしないけれども。 そんなことを考えながら穴を塞ぐと、ゆっくり共の会話は聞こえなくなった。 「一週間・・・いや、そんなにいらないな。三日か四日で十分だろう・・・」 そう呟いて、青年は母屋へと向かっていった。青年にはまだ、いろいろとやらねばならないことがあるのだ。 翌日、青年は畑から戻ると、前日捕らえたゆっくり一家の様子を確認するため、蔵の部屋を開けた。 「おいじじい!もうたべものがないんだぜ!ゆっくりしてないでさっさともってくるんだぜ!」 「かわいいれいむたちをうえじにさせるきなの?ばかなの?しぬの?」 「どれいのくせにゆっくりしすぎだよ!あまあまもわすれないでね!」 「あまあまもってきたら、とくべつにまりさのしーしーのませてやるのぜ!」 こちらから用もないのに、ゆっくりみたいな下等ナマモノと会話しても始まらないので、適当に相槌だけ打っておく。 そうしながら、青年は子ゆっくりのサイズを持ち上げて確認していた。 「ゆううううぅ!ばかなどれいがきたないてでれいむにさわらないでね!」 「かとうせいぶつのにんげんごときが、まりささまたちにふれるなんてひゃくねんはやいんだぜえええぇぇ!」 叫びながら親まりさが体当たりしてくるが、もちろん効きはしない。気にせずに子れいむをじっくりと観察する。 「ふむ・・・やはり、あと三日くらいで充分だろう」 呟いて、子れいむを置いてから一旦部屋を出ると、いくらかの野菜屑とゆっくりの中身の餡子を持っていった。 ゆっくり共には上等過ぎる食事だが、まあいいだろう。 ちなみに餡子の元となったゆっくりは畑に近づいていたゆっくりであり、問答無用で叩き潰した。 「ようやくもってきたのかだぜ!どれいにゆっくりするけんりなんてないんだぜ!」 「ばかなどれいにはかわいいれいむのうんうんをたべさせてあげるから、ゆっくりかんしゃしてね!」 そんな言葉を無視して、青年は部屋を出た。扉を閉めれば、もうゆっくり共の汚い言葉は聞こえない。扉は厚く造ってあるのだ。 蔵から出ると、別のまりさが偉そうではあるが、雀の涙程の知性すら感じさせない顔を晒していた。 「おいそこのじじい!ここをまりじゅぶぅぇ!!」 「もう間に合ってるよ。蛆虫めが」 青年は躊躇せずそのまりさを踏み潰し、潰れた饅頭を適当に蹴飛ばしておいた。 さすがに少々イラッとしていたのかもしれない。 「ず・・・ずびばぜ・・・じょうじ・・・のっでば・・・じだ・・・だずげで・・・ぐだざ・・・」 中心部から外れたせいか、顔の半分をぐしゃぐしゃに踏み潰されながらも、かろうじて息があるようだった。 潰れていないほうの目から滝のように涙を流し、必死に助けを求めている。 まあ、放っておけばいいだろう。明日か明後日には虫達が掃除しておいてくれるだろうから。 そんなことを考えて、青年は母屋へと帰っていった。今日もまだまだ、忙しいのだ。 三日後、今日も青年は畑からの帰り、あのゲス親子の様子を見に来た。 あれからあの番はすっきりー!をしたようで、れいむの頭にはピンポン玉のような赤ゆが七匹もぶら下がっていた。 それをネタにして、さらなる餌の増量を要求してきたが、悉く無視した。赤ゆになど用はないからだ。 「あいかわらずぐずなどれいなんだぜ!さっさとごはんをおいてここからでていくんだぜ!」 「うんうんたべるくらいしかのうのないくそどれいは、あかちゃんのためにもっとあまあまもってきてね!」 いつ俺がお前の糞なんぞ喰らったんだよ、とは思っても口にしない。ゆっくりの妄想にいちいち付き合ってたら 脳みそがいくつあっても処理しきれない。 そんなことなど露知らず、ゆっくりの青年に対する嘲りは続く。 「ほんとうにかわいそうなにんげんだね。れいむたちがつかってやってるんだから、ゆっくりかんしゃしてね」 「おお、むのうむのう」 「おお、おろかおろか」 親れいむとまりさはぶよぶよにたるんだ、醜い顔をぐちゃりと歪めて嘲笑している。 その表情はまるで溜まりに溜まった肥溜めの表面のようで、今にも不快な匂いが漂ってきそうだ。 一方の子れいむと子まりさ二匹ずつはというと、こちらは栄養が全て成長に回ったのだろう。成体ゆっくりと いっていいほどのサイズになっていた。 表情の醜さは、親と対して変わらないが。とはいえ、これで準備は整った。 「ふむ・・・とりあえず腹ごしらえでもするか」 そう言うと青年は、にんっしん!している親れいむに手を伸ばして、 「ゆっ!?」 頭から生えている茎を、乱暴に毟り取り、実っている赤ゆを二匹まとめて口に放り込んだ。 「ゲスのガキのわりには、なかなかの味じゃあないか」 事態が飲み込めず、硬直していたゆっくり達は、赤ゆが四匹食べられた辺りでようやく我に返ったようだった。 「ゆがああああああああああ!!くそどれいがなにしてやがるんだぜえええええええええ!!」 「かとうせいぶつごときがあかちゃんをたべるなああああああああ!」 「しね!くずどれいはゆっくりしないでさっさとしねえ!」 「やつざきにしてやるのぜえええええええ!」 赤ゆ七匹全部を食べ終えて腹も幾らか膨れ、青年はとりあえずゆっくり共を全部蹴り飛ばした。 今度は加減などせず、思い切り。 「「ゆぶしゃああぁ!?」」 壁にしたたかに叩きつけられ、ゆっくり共は餡子を少し吐き出した。 何だ?今この奴隷に何をされた?何故下等生物の人間如きに、自分達ゆっくりが蹴り飛ばされたのだ? わからないわからないわからない。 混乱しているゆっくり親子に、青年は冷たく吐き捨てる。 「あまり調子に乗るんじゃあない。この便所のタンカスどもが」 「てめええええええええぇぇ!!ころしてやるんだぜええええぇぇ!!うんうんいかのどれいがああああぁぁ!!」 「ごみくずがあああああぁぁ!!ゆっくりこうかいさせてやるううううぅぅ!!」 「かとうせいぶつがゆっくりにかてるとおもってるのかだぜえええええぇぇぇ!!」 親まりさを先頭に、ゆっくり共が憤怒の表情で飛び掛ってくる。ぽよんぽよんと、饅頭ボディを空しく叩きつけている。 「どうした?そんなもんじゃ下等生物で奴隷の人間は殺せないぞ?」 「ころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるぅううう!!!」 今度は噛み付いてきた。だが、青年の皮膚はおろか、服すら貫くことはできない。 青年は声を上げて笑った。ありありとした侮蔑を込めて。 「ほおら、ご主人様、殺すんじゃないんですかぁ?頑張ってこの奴隷めを殺してくださいよ?」 「ゆぎぎぎぎぎぎぃぃ・・・」 親まりさは顔を真っ赤にして、全身の力を込めて青年の足に齧りつく。これほどの力を振り絞ったことは、ゆん生でも なかったことだ。だが、にもかかわらず、自分達に遠く及ばぬはずの人間は、さらに大声で嘲笑している。 「ははははっ!どうした、殺すんだろ?ほら、殺せよ!?殺してみろよ!?殺して下さいよぉ!?」 ぐしゃり、と音がして、親まりさの砂糖細工の歯が数本、砕け散った。まりさは力なく、ずるずると崩れ落ちた。 そんな親の様子を見て、子ゆっくりも愕然として、足から口を離した。 怒りと、それ以上の絶望と、わずかの恐怖に包まれて、ゆっくり達は思った。何故だろう、と。 どうしてこんな人間如きが殺せないのだろう?ゆっくりはこの世で最高の生物で、人間はゆっくりに仕える愚かで 無力な生物のはずなのに、どうして? そんなことを思っていると、再び人間の足が飛んできて、壁に叩きつけられた。 「ふん・・・生物ですらない役立たずの駄饅頭如きが、ずいぶんと好き勝手言ってくれたもんだ」 再び冷淡に言い捨て、青年は近くにいた子れいむを拾い上げると、小刀を懐から取り出した。 「どれいごときが・・・まりささまのこどもに・・・ふれるな・・・だぜ」 苦しそうに息を吐きながら力なく言うまりさを一瞥して、青年はゆっくり達に告げた。 「安心しろ。今から役立たずのお前らゆっくりを、人の役に立ててやる」 そう言って、持っていた子れいむの、ちょうど人間でいう眉間から鼻下まで、さっくりと切り開いた。 小刀をしまうと、突然の痛みに叫び声すら挙げられず、涙を流す子れいむに開けた穴に、青年は手を突き入れた。 「ゆ゛がっ!ゆ゛ぎっ!ゆ゛ぐっ!ゆ゛げっ!ゆ゛ごっ」 手が奥へとめり込んでいく毎に、子れいむは痙攣し、短く機械的に呻き声を挙げる。 他のゆっくりは痛みと混乱と恐怖で声も挙げられなかった。 恐らく、容量の少ない餡子脳では、青年が今、何をしているのか理解出来ていないのだろう。 「ゆ゛びいぃぃっ!?」 突然、一層激しく子れいむが痙攣した。限界まで目を見開き、ぱくぱくと口を開けて、何かを訴えようとしていた。 さすがに子れいむの異常に気づいたのか、再びゆっくりが騒ぎ出す。 「ど、どうしたの!?れいむのこどもになにしてるのおおおおぉぉ!?」 「どれいがああぁぁ!!おねえちゃんをはなすんだぜえええええぇぇ!!」 「めいれいしてるだろうがあああぁぁ!!きけよくそじじいいいいぃぃ!!」 「さっさときたないてをはなせえええええぇぇぇ!!」 青年は答えず、子れいむから手を引き抜いた。 「っ・・・・・・・・・・・・・・・!?」 声にならない呻き声を挙げると、恐怖に震えていた子れいむの目はぐるりと回転して白目になり、がちがちと 歯を鳴らしていた口はだらしなく開き、舌がだらりと垂れっぱなしになった。 用済みになった子れいむの残骸を、青年はぽいと足元に投げ捨てると、その元に他の家族達が駆け寄ってきた。 「ちびちゃんだいじょうぶ!?いまおかあさんがぺーろぺーろしてあげるからね!?」 「おねえちゃんゆっくりしてえええぇぇ!?」 母れいむが必死に穴の開いた子れいむを舐めているが、子れいむは時々痙攣するのみ。それもたちまち弱まっていく。 どうでもいいけど、この場面でゆっくりしてって、死ねって言ってるみたいだな。 そんなことを考えつつ、青年は子れいむから取り出したものを、腰に下げた袋にしまうと、煙草に火をつけた。 「おちびちゃんゆっくりしてねっ!?ゆっくりしてねええぇぇ!?」 「ゆわああああん!ゆわああああん!」 青年が煙草を吸っている間、母れいむはひたすらに子れいむを舐めていたが、子れいむが目を覚ますことはない。 外傷は確かに深かったが、ゴキブリ並みのしぶとさを持つゆっくりはこの程度ではすぐには死なない。 だが、中枢餡を抜き取られたとなれば、話は別だ。 ゆっくりのあらゆる機能を司る中枢餡を失えば、生命機能を維持することが出来なくなり、ゆっくりはただの顔つき饅頭となる。 その結果が、もう痙攣することすらなくなった、子れいむの残骸だ。 「・・・どれ、俺もぺーろぺーろしてやるよ」 青年はひょいと子れいむの残骸を持ち上げると、おもむろに引き千切り、中身を舐めた。 「ぺーろぺーろ・・・って、駄目だ。クソまずいな」 実際には、子れいむの餡子はいい味になっていた。 だが、思い切りわざとらしく顔を歪め、ペッと中身を吐き捨て、灰皿代わりに煙草をもみ消して、足元に投げ捨てた。 「ほーら、代わりにぐーちゃぐーちゃしてやろう」 と言って、楽しげに残骸を踏みにじってやった。 青年が足を上げると、そこにあったのは最早なんだかよくわからない、ぐちゃぐちゃの黒い物体だった。 「ああああ・・・あ・・・れいむの・・・ちびちゃん・・・ちびちゃんがあ・・・」 母れいむと、残り一匹になった子れいむは、がたがたとその場で震えていた。 一方、父まりさと子まりさ二匹は・・・ 「おい、逃げようったって無駄だぞ。黒白野糞饅頭めが」 「ゆひぃぃぃぃ!?」 案の定、家族を見捨てて我先にと逃げ出そうとしていた。回り込んで家族の下へと蹴飛ばしてやる。 「ばりざああああああぁぁ!?どぼじでにげようどじでるのおおおおおぉぉ!?」 「まままままりさはしにたくないんだじゃびゅぁっ!?」 「黙ってろよ。お前らに言い争いする権利なんてないんだから」 今度はれいむ達も一緒に蹴り飛ばす。 「れれれれれいむはわるくないよ!?まりさがむりやりゅびゅべぇぇ!?」 「責任転嫁するなよ。紅白血便饅頭」 母れいむを蹴り飛ばす。ついでに子れいむも蹴飛ばしておいた。 そして青年は、今度は子まりさを掴み上げる。 「やだやだやだやだやだやだああああぁ!!はなぜええええぇぇ!!」 先ほどの子れいむへの仕打ちを見て、これから起こることはわかっている。子まりさは必死に暴れるが、青年の 手から逃れることなど出来ない。 「そうだな・・・お前はてっぺんから引き抜いてやろう」 にやりと笑うと、子まりさの帽子を毟り取り、めちゃくちゃに踏み潰す。 「まりさのおぼうしがあああああぁぁ!?」 「きたねえ帽子なんかより自分の心配しろよ・・・お徳用投売り餡子脳が」 さくっと子まりさの頭のてっぺんを切り裂き、先ほどと同じように、ゆっくりと手をめり込ませていく。 「ぎいいいいいいいいぃぃぃ!やべ、やべでええええぇぇぇ!いだいのぜええええええぇぇ!」 「やめてください、だろ?」 「やべ!っで!ぐだざ!いぃ!?」 「やだよ馬鹿。人間が饅頭の言うことなぞ聞けるか」 「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!ぞんなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!」 やがて中枢餡に触れると、激しく痙攣しだした。そして、 「もっど・・・ゆっぐり・・・じだがっ・・・だ・・・」 とだけ言い残し、それきり動かなくなった。中枢餡が引き抜かれたのだ。 動かなくなった子まりさは、こちらも用済みとばかりに、ぞんざいに投げ捨てた。 捨てられた子まりさだったものが、めちゃくちゃな方向を向いた光のない目で、家族をぼんやりと見据えていた。 最早どのゆっくりも、叫ぶ気力すらなくし、惨たらしい死を前にして怯えていた。 ゆっくり達はもう、目の前の青年を奴隷だなどとは思っていなかった。 何故忘れていたのだろう。人間はゆっくりよりも強く、ゆっくり出来ない存在だということを。知らなかったわけではないのに。 だが、目の前に転がっていた快楽が、全てを消し去った。そして青年はゆっくりにとって、快楽を満たす奴隷へと 一瞬ですり替わったのだ。 奴隷から一転、今や青年はゆっくり達にとっての絶対者だ。脅迫はもちろん、取引も、命乞いも、一切が通用しない。 ただ嬉々として自分達の中身を抉り出し、自分達の身体をごみのように扱う。 ゆっくり達に出来ることはもう、じわじわと殺される順番を、ゆっくりと待つことだけだった。 「さあて、次はどいつにするかな・・・」 青年の手が伸びる。また誰かが殺されるのだ。 「はい、こいつも終了、と」 青年は母れいむだったものを蹴飛ばすと、いよいよ最後となった父まりさへと手を伸ばした。 まりさの顔はぼこぼこになっていた。帽子は部屋の隅っこで、今や家族だったもののごみと一緒にぐちゃぐちゃに 固まっている。歯は噛み付いたときに数本が折れていたし、片目が蹴り飛ばされた拍子に潰されていた。 「ゆひいいいいいぃぃ!」 青年に捕まれた途端、まりさはうんうんとしーしー漏らしをしてしまった。 「ず、ずびばぜん!ずびばぜん!」 慌てて藁にこぼれている、自分の漏らしたうんうんとしーしーを舐め取る。 先ほどうんうんとしーしーを漏らした子れいむは、死ぬ前に顔の形が残らないほどに殴られ、歯を全て折られ、 舌を引き抜かれたからだ。 そして、子まりさと母れいむも恐怖でうんうんとしーしーを漏らし、それを舐め取らされた。 無論、それで許されることなど、ありはしないが。 「お前は・・・そうだな。後ろからにしようか」 そう言うと、青年はぼろぼろになったまりさの金髪を乱暴に引き千切り、むき出しの饅頭肌に小刀を入れた。 「お・・・おねがいだから・・・まりさだけはたすけて・・・たすけて・・・ください・・・」 無駄だと分かりきっているはずなのに、まりさは命乞いをする。おそらく、あるいは自分だけは助けてもらえるかも、 などと心のどこかで信じきっているのだろう。 「ふん、そうだなあ・・・」 青年の指がむき出しの餡子をなぞる度、まりさの全身がびくっと震える。 「ま、無理だな」 ずぶずぶずぶ、という音を立て、指が、ついで手のひらが、まりさの内部へとめり込んでいく。 「ゆがっ!あがっ!がっ!あやばりばずっ!あやばりばずっ!がらっ!」 「別に。あやまってほしいなんて思ってないし。とりあえず死んでくれよ」 青年の手首までがまりさの中に入っていた。戯れに、外側の餡子をぐるぐるとかき回す。 「ゆぁあびゅええええええぇぇぇぇ!!」 自分の中身をかき回されるという、到底体験し得ない種類の痛みに、まりさは絶叫した。 痛みとともに、死にたくないという思いがどんどん膨らんでいく。 そしてついに、指が中枢餡へと触れた。 全身に電流が走ったような激痛が、まりさを襲った。 死ぬ、死んじゃう。いやだ、死にたくない。 「わかるか?これがお前の中枢餡・・・いってみればお前自身だよ。こいつを抜いたら、お前は死ぬんだ」 「い、いやだ・・・じにだぐ・・・ない・・・」 「助けてほしいのか?」 「だずげで・・・ほじい・・・でず・・・」 青年の手のひらが、まりさの中枢餡を包んだ。びくびくと、まりさの全身が痙攣した。痛みは、もうなかった。 「ど・・・どれいになりばず・・・なんでもじまず・・・だがら・・・だがら・・・」 助けてください助けてください助けてください助けてください助けてください助けて・・・ 「いらないよ。お前みたいな馬鹿で愚図で無礼な、下等ナマモノの屑奴隷なんて。だから・・・」 たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけ・・・ 「死ね」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 自分の中心にあるものが、ぎゅっと握られ、引き抜かれようとしていた。 死ぬ、殺される。嫌だ、死にたくない。助けて。嫌だ。嫌だ。 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだい 青年は最後の中枢餡を大事にしまうと、かつてまりさだったものをぞんざいに蹴り飛ばした。 数日間の怠惰と飽食で膨れ上がった歪な身体は、ごろんごろんと重たそうに転がっていく。 転がっていく先は、かつて家族だものの残骸。今はもう、小麦粉の皮と餡子のかたまりでしかない。 明日にでも汚れた藁と一緒にごみの山を処分しなければならない。 でも、とりあえず今やるべきことではなかった。 青年は軽く伸びをすると、蔵を出て、母屋へと向かった。 さあ、もう一頑張りだ。 そう思って、肺に溜まった甘ったるい空気を押し出して、新鮮な空気を思い切り吸い込んだ。 その翌日・・・ 「おーい、おやつの時間だぞ」 扉を開けた先にいるのは、布団から身体を起こし、本を読んでいる幼い少女。 青年にとっては、最愛の娘だ。 「今日はなあに、お父さん?」 「今日はな、昨日のうちにおはぎを作ってみたんだ。おいしいぞ」 少女はうれしそうに微笑んだ。父の作るおはぎは彼女の大好物だ。 「たくさんあるから、ゆっくり、たくさん食べなさい」 「はあい。うれしいなあ、お父さんのおはぎ」 きっかけは単純なことだった。 彼の幼い娘は生まれた頃から病弱で、あまり布団から離れることが出来なかった。 母親も病弱だったので、娘を産んですぐに死んでしまった。 以来、青年は一人で畑を耕し、時には村人の様々なことを手伝いながら、娘の薬代を稼いだ。 その間、自分でもいろいろと調べ、精の付くものを探してきては、娘に食べさせてやっていた。 それが予想外の副業になったのは、青年にはうれしい誤算だった。 だが薬も、食べ物も、なかなか効果が現れない。そんなときだ、ゆっくりのことを思いついたのは。 ゆっくりはすさまじい繁殖力を持つ上に、かなりの生命力も持っている。 その源が、ほんの一握りの餡子、中枢餡だ。そのことを知った男は、藁にもすがる気持ちで、畑に侵入した ゆっくりから、中枢餡を引きずり出した。それが始まりだった。 以来青年はゆっくりのことをいろいろと調べ上げた。特に、ゆっくりは苦痛や恐怖を与えると味が上がり、 快楽を満たしてやると味が落ちる、というのは面白かった。 いろいろと体験させてやれば、案外効能が上がるんじゃないか、そう思い、実際に試みたりもした。 効果がある・・・のかどうか、それはいまいちわからない。だが、最近娘は食欲が出てきたように思えるし、 心なしか顔色も良くなってきている。ゆっくりの中枢餡を食べさせてからだ。 だとしたら、止める理由はとりあえず見当たらない。それがほとんど信仰のようなものだとしても。 娘の身体が丈夫になるのなら、ゆっくりなぞいくら殺そうがかまわない。結果地獄に落ちたとしても、 かまうものか。 たとえ間違っていても、歪んでいるとしても、それが自分に出来ることだと、青年は信じていた。 「ねえ、お父さん?」 「・・・ん、なんだ?」 「今度さ、お父さんが大丈夫なとき、どこか出かけたいな。最近なんだか調子がいいの」 そう言って微笑む娘に、父親は目を細めて、うれしそうに答えた。 「ああ、いいとも。遠くは無理だけど、お弁当も作ってどこかに行こう」 さあ、早くあの小部屋の藁とごみの山を片付けて、新しい藁を敷き、新しい餌を置かなければならない。 娘の身体が良くなるまで、あの罠は続けなければならないのだから。 今度は、ストレートに饅頭にでもしようかな・・・ そんなことを考えて、若い父親は娘の側で、一時の休憩に身を委ねていた。 ※私の駄文を読んでくださっている方、もしいらっしゃいましたら、誠にありがとうございます。 ※ゆっくりのモツ抜きをやってみたかっただけです。毎度駄文申し訳・・・ ※それにしても、文体やストーリーの区別がなかなかつけられない。重ね重ね申し訳・・・ ※それでは、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。 【過去の駄文】 ・草抜き ・契約を結ぼう ・もしもゆっくりに出会ったら
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『まりさはかりのてんっさい!! 』 18KB 観察 不運 越冬 番い 赤ゆ 自然界 人間なし 第三者視点で見たゆっくりの生活です。よろしくお願いします。 恵みの秋。 そう、秋の恵みは生きているもの全てに等しく訪れる。 人間にも、動物にも、そして……ゆっくりにも。 しかし、ゆっくりは気付かない。 自然に対する畏怖を持たないということがどれほど恐ろしい事かを。 「ゆっゆっ!」 今、こうして野山を駆け回るまりさも同様である。 群れ一番の狩りの名人、自他共に認められる優秀まりさ。 番であるれいむに、生まれてきたおちびちゃんたちの為に、まりさは駆ける。 おいしいものをこの秋のうちに集めなければ厳しい冬を越すことが出来ないのだ。 そうして野山を駆けるまりさは大好物であるキノコを見つけた。 すーっと息を吸い込んでその香りを楽しむまりさ。 ゆっくりは鼻の無い外見ではあるが、全身が感覚器のようになっており身体全体でその香りを楽しむことができる。 まりさは文字通り、全身を使ってキノコの香りを存分に吸い込んだ。 「ゆっ! ゆゆ~ん! いいかおりさんだよ! ゆっくりしたきのこさんだね! まりさたちにたべられてね!」 そういっておさげでキノコを引き剥がしにかかるまりさ。 茶色く傘の広い地味なキノコはゆっくりの非力な力でもすぐに剥がれた。 そのまま、まりさは自慢のとんがり帽子の中に狩りの成果を溜め込んでいく。 「おさぱちゅりーがいってたもんね! はでないろのきのこはあぶないって! ゆゆ~ん! こんなじみでゆっくりしているきのこさんはだいじょうぶだよ!」 余程教育が行き届いた群れなのだろう、ぱちゅりーがしっかりと危険なキノコの見分け方を教えている辺り、群れとしては優秀だ。 そして、その教育をしっかりと覚えているまりさ自身の優秀さもある。 少しだけ重くなった帽子の感触ににんまりしつつ、まりさはまた野山を駆ける。 贅沢のできない生活だからこそ、妻や子供たちにたまにはいいものを食べさせてあげたい。 自己中心的なゆっくりには珍しく、父性に溢れているまりさだった。 「ゆっ! このしろいきのこさんはゆっくりしてるね! まりさにしゅうっかくっされてねすぐでいいよ!」 またもキノコを見つけたまりさ。 本当にこの山は恵みに満ち溢れているのだろう。 まりさが優秀であるのを抜きにしても、キノコがこのように多く取れるのは例年でも珍しい。 「ゆぅ~! こんなにきのこさんがとれるのはきっとまりさたちがいっぱいゆっくりしてるからだね! とうっぜんっだよぉ!」 まりさが叫ぶ。 野生の森の中でそんなことを叫ぶのは、天敵であるれみりゃや野生動物を引き寄せることになりかねない。 が、運のいいことにそんなまりさの叫びを聞いた存在は無く、まりさの命が危険に晒されることはなかった。 「さすがまりさだねっ!」 くるっとその場で回って一回転、帽子をおさげで押さえつつ、星が飛んで見える様なウィンク。 妻であるれいむを落とした必殺の悩殺ポーズを披露するまりさ。 最早このまりさの世界に敵はいないも同然である。 なぜならまりさはとてもゆっくりとしているのだから。 しかし、いくら優秀と言えども夜は危険なものだ。 木々の間に降り注ぐ陽の光が薄くなり始めたのを察知したまりさは群れに戻る為にひた走る。 ぽよんぽよんと跳ねながら、家族の待つ家へと帰っていくまりさ。 「ゆゆっ!?」 と、突然まりさの視界の中に毒々しいキノコが現れた。 危険だと示すような真っ赤な傘には白い斑点がまとっており、如何にも毒々しい。 そんなキノコが円になって群生しているのを見ると、怪しいことこの上ない。 どこからどう見ても毒キノコであろう。 しかし、まりさは勇猛果敢にもそのキノコに近付いて行き。 「ゆふぅ~もうおどろかさないでよ! そんないろしてたってだめだからね! ぱちゅりーいってたもん どくじゃないきのこさんにはむしがよるって!」 そういってキノコを収穫し始めた。 ぱりゅりーのいう毒キノコの見分け方の一つ、虫が食っているキノコは大丈夫。 その言葉を信じてまりさはキノコを収穫していく。 そして群生していたその赤いキノコをすべてとり終わった頃にはまりさの帽子もすっかり膨れ上がっていた。 「ゆっ ゆっ ちょっとおもいけどまりさはがんばるよ!」 全てはれいむの為に、全てはゆっくりとしたおちびちゃんの為に。 まりさが群れへと帰りついた頃には太陽も山の向こうへと降りようとしていたところだった。 この時間帯にもなれば多くのゆっくりが巣の中へと戻っている。 どうやらまりさは群れの中でも最後に帰って来たゆっくりのようだ。 誰にも知り合いに会うことなく、まりさは巣へと戻る。 けっかいを外して、大きな声でまりさは叫んだ。 「ゆっくりただいま!」 「ゆっくりおかえりだよぉぉぉぉぉ!」 そういうと涙目のれいむがまりさに体当たりするかのように抱きつく。 もみあげでまりさの存在を確かめるかのように身体を撫でるれいむ。 くすぐったいのか思わず笑い声をあげるまりさ。 「ゆっ ゆふふふふ! くすぐったいんだぜれいむ それにおちびたちもみてるんだぜ はずかしいよ」 「ゆっ! ご ごめんねまりさ!」 顔を真っ赤にして離れるれいむ。 その後ろからは赤れいむと赤まりさが父であるまりさの帰宅を喜んでいた。 「おきゃあしゃんはあまえんぼうしゃんなんだにぇ!」 「まりちゃ! まりちゃはじぇんじぇんしゃみしゅくにゃきゃったんだじぇ! ほんとうだじぇ!」 「ゆゆ~ん! おちびがしっかりしていてまりさもうれしいよ!」 そう言って家に入りながら、まりさはおさげで赤ゆっくりたちを撫でてやる。 その間れいむはけっかいを直し終えており、まりさに今日の狩りの成果を尋ねる。 「きょうはどのくらいのしょくりょうがとれたのまりさ?」 「ゆっ! きいてねれいむ! きょうはたくっさんっきのこさんがとれたんだぜ!」 「ゆゆっ!? きにょこしゃん!? まりちゃきにょこさんたべちゃいよぉぉぉ!」 「ゆふふ がまんしてねおちび きのこさんはふゆさんのときにたべるからね」 「もうまりしゃはゆっきゅりしてにゃいんだから もっちょゆっきゅりしようよ?」 姉であるれいみゅになだめられるまりちゃ。 ゆっくりしていないといわれ泣き出すまりちゃをあやすれいむ。 母であるれいむがまりちゃにつきっきりなのを見て、そっとれいみゅを抱き寄せてやるまりさ。 誰も寂しい想いをする者が居ない、理想の一家。 巣の中では確かに暖かい時間が流れている。 このゆっくりとした、とても幸せな時間を感じながらまりさは食糧貯蔵庫の中身を思い出した。 まりさが取って来た越冬用の食糧はもう十二分にある。 それに加えてこの大量のキノコだ。 赤ゆっくりが居るといえど、何の問題もなく越冬が出来るだろう。 まりさはそう確信していた。 そして、それでもなお、まりさは頑張ろうと決意するのである。 越冬の為に巣に籠るその直前まで、愛する家族の為に頑張ろうと。 まりさは野山を駆ける。 冬の気配も近づき、時に吹く冷風がまりさを震え上がらせようとも、まりさは決して止まらない。 まりさの持つ家族への愛が、まりさを駆り立てるのだ。 しかし、現実は時として想いを裏切る。 「ゆゆぅ? きのこさんもどんぐりさんもみあたらないよぉ ゆっくりしないででてきてね!」 まりさは叫ぶ。 まりさはゆっくりしているんだから、ゆっくりしているまりさの為に食料が出てくるのは当然なのだ。 しかし、そんなことがあろうはずがない。 越冬の為に多くのゆっくりが狩りに力を入れていたのだ、群れにほど近い場所では最早食料などあるはずがない。 折角出て来たのに何も得ずに帰るのは嫌だ、まりさはそう思いさらに森の奥へとあんよを進めるのであった。 まりさは跳ねる、誰の為に? れいむの為に、おちびちゃんの為に、ただひたすら。 そして、奥へ奥へと進むうちに、まりさはついに見つけた。 この秋最後にして最上級の獲物になるであろう、とてもゆっくりとしたキノコだ。 燃える情熱の炎のような赤い色はれいむのゆっくりとしたおりぼんさんのよう。 そんなキノコがこん棒状から幾重にも枝分かれしており、まるでまりさを誘うよう。 食べたらおいしいよ、おいしいよ、と。 「ゆわわわわぁ……れいむみたいにゆっくりしたきのこだよぉ……」 まりさはこんなキノコを初めて見た。 長の話にも出てきたことがないとてつもなくゆっくりしたキノコとの初の対面に、まりさは心を震わせる。 ぱちゅりーの、派手なキノコは危ないという言葉がまりさの脳裏をよぎるのだが、それすらも掻き消すようなゆっくりをまりさは感じていた。 こんなにゆっくりしたキノコなのだ、おいしくないわけがない、毒なわけがない。 こんなキノコが見つけられたのも、まりさがかりのてんっさいっ!だからだ、と自画自賛しつつ、まりさはおさげで早速収穫にかかるが……。 どうしたことだろう、今までのキノコと違い肉質がとてつもなく固い。 やれやれとまりさは思う。 「ゆっくりしすぎだよきのこさん でもそんなにゆっくりしてないでまりさたちにたべられてね! すぐでいいよ!」 そんな自分本位なことを言いながら、まりさは己の砂糖菓子の歯を煌めかせた。 本当はこんなことはしたくなかったが仕方ない。 一旦歯で噛み切って持ち帰ろう。 まりさはゆっくりと口を広げて、歯を下ろした。 瞬間、まりさの頭に鈍器でぶん殴られたかのような痛みが走る。 舌の上に広がる味はとてつもない苦味であり、苦味の後には今まで経験したことの無い痛みが疼き始めていた。 「ゆげぇぇぇ! これどくはいっ……」 まりさはすぐさま危険を感じ吐き出そうとするも、急な苦味が回りすぎたせいかキノコを吐き出すことができない。 急速に消化されていくキノコ。 吐けないのならば消化してうんうんにしてから出せば良い、まりさの身体が選んだその防衛本能は、優秀であったかもしれない。 だが、全てが遅すぎた。 そう、まりさがかじる前に、その防衛本能が働いていれば。 「…………!」 まりさが苦痛のあまり声にならない声を漏らす。 「……あっ……が……えべぇっ!?」 口の端から少量の餡子を吐きだし、なお生き延びようとする。 あにゃるからは水の様な餡子が吹き出し、まりさのあんよを濡らしていく。 だが、まりさにそれを不快と感じる暇も無い。 今やまりさは地獄の苦しみを味わい始めているのだから。 まりさの持つ、野生の中でも失う事の無かったもちもちとした肌は完全に爛れてしまい、見る影もなくなっていく。 苦しそうに呻く姿はまともに呼吸ができてない証拠である。 動くこともさえも満足にできず、まりさは苦痛の中でれいむの姿を思い出す。 かえるよぉ……まりさは ぜったいにかえるよぉ…… まりさは必死になってあんよを動かす。 絶対に生きて還るという想いだけをあんよにのせてただ動かす。 しかし、それも最早意識だけだ。 既にまりさの髪の毛は抜け落ち、爛れた皮も地面の上に落ちて行き、残されたのはただの餡子玉である。 そんなまりさだったものに、優しく風が一撫でしていき、冬の訪れをまりさの上に残して行った。 「まりさ……」 雪が降り始めたのを見て、れいむはそっとけっかいを閉じた。 雪が降ってしまえばゆっくりのあんよは水を吸い、使い物にならなくなる。 それは即ち死だ。 恐らく、狩りの途中で死んでしまったのだろう。 れいむはそう結論付けた。 「おきゃあしゃん おとうしゃんは? おとうしゃんはどうしたのじぇ?」 心配そうに、れいむの顔を覗きこむまりしゃ。 父であるまりさのように立派になるんだといつも意気込んでいたその姿に、まりさの姿が重なる。 不意に、こぼれそうになった涙をこらえて、れいむは気丈に微笑む。 「おとうさんはね ちょっとがんばりすぎたからすこしゆっくりしてからかえってくるって」 「そうなのじぇ? でみょおとうしゃんはがんびゃりすぎたのじぇ ゆっきゅりしちぇてもしきゃたにゃいのじぇ」 そう言いながら姉れいみゅの元へと跳ねていくまりちゃ。 嘘をついてごめんね、とれいむはまりちゃに謝りながら、今日はまりさのとってきてくれたキノコを食事にしようとれいむは思った。 父を失ったことを伝えるには早すぎるし、父が居なくともすこしでもゆっくりしてほしいという、れいむの願いであった。 「ゆゆ~ん! きょうはとくっべつっにきのこさんだよ!」 「やったのじぇ! きにょこしゃんなのじぇ!」 「ちょっと おちちゅきなしゃいまりちゃ みっちょもにゃいよ!」 れいむと赤ゆっくりたちの前に置かれるキノコは茶色く地味な色合いであったが良い香りを放っていた。 それだけで十分ゆっくりできると思いながら、れいむは均等にキノコを配っていく。 「きょうだけのとくっべつっだからね しっかりとあじわってね」 「うん! まりしゃすぎょくゆっきゅりたびぇるにぇ!」 「ゆ ゆん! わきゃったきゃらはやきゅだべしゃせてぇ!」 大人ぶってまりちゃを窘めていたれいみゅも、キノコを目の前にしてはその見栄もすぐに瓦解した。 父まりさから受け継がれたキノコはゆっくりできるという記憶がしっかりと、れいみゅにも継承されていたのだ。 涎を撒き散らす赤ゆっくりたちを、ゆっくりとした笑みで眺めていたれいむはこれ以上待たせるのも可哀想だと思い。 「ゆっくりいただきます!」 「ゆっきゅりいただくのじぇ!」 「ゆっきゅりいただきましゅ!」 食事の挨拶をした。 秋の恵み、キノコにかぶりつく一家。 全身で味を噛み締めるように、噛み締めるように……。 「むーしゃ むーしゃ それなりー……」 「むーちゃ むーちゃ はじゃわりしゃんはいいにょにあじは……」 「むーちゃ むーちゃ もんきゅいわにゃいのまりちゃ」 香りもよく歯触りも良かったが、味はいまいちだったらしい。 食べかすを撒き散らしながら一家はキノコの味にそんな評価を付けた。 しかし、これから長い冬の生活が始まるのだ。 逆に味が悪くてよかったかもしれないとれいむは思うのだった。 今から味の良い物を食べすぎて、舌が肥えてしまったらこの先大変だからである。 「ゆー でもまりさがとってきたものだからしっかりたべてねおちびちゃん」 「ゆん! おとうしゃんみたいににゃるきゃらしっきゃりたびぇるよ!」 「れいみゅも! れいみゅも! おきゃあしゃんみたいににゃるからにぇ!」 瞳を輝かせ、自分の将来の栄光を信じて疑わないその姿は、れいむを限り無くゆっくりさせた。 そして思わず、瞳から涙が一筋流れたが、幸運にも子供たちに気付かれることはなかった。 ゆっくりとした生活、まりさは戻ってこなくとも、守って行けるとれいむは思っていた。 そう、思っていた。 「ゆっびぇぇぇぇぇぇ!」 「いちゃいぃぃぃぃ! いちゃいよぉぉぉぉ!」 深い眠りにつこうとしていたれいむの耳に届いたのは愛する子供たちの悲痛な叫び声であった。 れいむは跳ね起きて眠っていた子供立ちの姿を見た。 れいむは叫ぶ。 「どうしてぺにぺにがたってるのぉぉぉぉ!?」 れいむの目に飛び込んできたのは、赤ゆたちのそそりたつぺにぺにである。 そのぺにぺには異常なまでに赤く腫れ上がり、見るからに痛そうだ。 いや、ぺにぺにだけではない、全身が虫に刺されたかのように赤く腫れ上がっていた。 こういうときはどうするか、ゆっくりとっての唯一の治療は舐めることである。 れいむはできうる限り優しく、痛みを取り除いてやろうという思いを込めてれいみゅに舌を触れさせた瞬間。 「あちゅいぃぃぃ! いちゃいぃぃぃ! やめちぇぇぇぇぇぇえぇぇ!」 「ゆゆっ!? どうしたのおちびちゃん!?」 「やめちぇぇねぇぇえ! ふぅふぅしないでぇぇぇえ!」 「うぎょくにゃぁぁぁ! いじわるなかじぇはしゃっしゃとしにゅんだじぇぇぇぇ! ゆっびぃぃぃ!」 治療行為である筈の舌でのぺろぺろが、それどころか余計に子供に苦痛を与えていた。 しかも何もしていないはずのまりしゃにまで波及している。 こんな時はどうするか、越冬中の今、群れの長であるぱちゅりーに頼めるはずもない。 こうなったらゆっくりとしたおいしいものを食べさせるだけ。 れいむは食糧庫に向かい手当たり次第の物を口に含み、痛みを訴える我が子の為に食料を噛み砕く。 そしてその中には、まりさが取ってきていた真っ赤な傘に白い斑点を持つキノコが混じっていた。 「ゆゆゆゆぅ!? うっめぇぇぇえぇぇ! なにこれ!? うますぎるぅぅぅぅ!? しししししあわせぇぇぇぇえぇ!」 れいむの舌に、今まで味わったことの無い旨味が駆け抜ける。 それは思わずうれしーしーを漏らし、あにゃるからだらしなく餡子を出してしまうほどの旨味。 雷に打たれるほどの衝撃、ゆっくり風に言えばいくさんに打たれるほど衝撃か。 それはともかくれいむの頭は一瞬にしてその旨味に囚われた。 もう、れいむに子供たちの叫び声は聞こえない。 「うっめ! これめっちゃうっめ! まじぱねぇ!」 「ゆびぃぃぃ! いちゃい いちゃいよぉぉぉぉ!」 「もうやじゃ! こんにゃいちゃいにょれいみゅいやだよぉぉぉ! だれきゃれいみゅをきょろしてよぉぉぉ!」 「うっめぇぇぇ! ししししあわせぇぇぇえぇぇぇ! れいむしあわせだよ しあわせだよまりさぁぁぁぁぁ!」 子供たちは泣き叫び死を願い、母親は食料を狂ったように貪り食う。 あまりのキノコのおいしさに、れいむの餡子からは何もかもが失われ快楽だけを求めるようになってしまっていた。 これが、今夜まで幸せだった家族の末路だ。 れいむは気付くことなく食べ続けていく、越冬用の食糧が無くなっていくことに、子供たちが助けを求めていることに。 れいみゅもまりちゃも痛みのあまり気付かない、助けてくれるはずの親がここには居ないことを。 「しにちゃいぃぃぃ! もうまりちゃをきょろしてぇぇぇぇぇ! いちゃいのいやいやいやいやじゃああああああ!」 「れいみゅもぉぉぉぉぉ! れいみゅみょきょろしちぇぇぇぇぇぇ! もういちゃいのいやじゃぁぁぁぁぁ!」 「はふはふ ぱっね まじぱんねぇ! うますぎる! れいむしあわせすぎてごめんねぇぇぇ!」 幸せをアピールするように踊り狂うれいむと、痛みのあまりももだえ苦しむれいみゅとまりしゃ。 この狂乱の宴は続く、れいむが眠りにつくまで、れいみゅとまりしゃが永遠に眠るまで。 「ゆっ!? ゆっくりおきるよ! のーびのーびするよ! れいむ かわいくってごめんねぇ!」 れいむが起き、身体を伸ばしてからのウィンク。 今は亡きまりさを惚れさせた、必殺のアピールポーズである。 そして、れいむはようやく現実を認識した。 「どうしてちょぞうこにしょくりょうさんなくなってるのぉぉぉぉぉぉ!?」 涙を流し唾を吐き散らかしてれいむが叫ぶ。 貯蔵庫の中にはもう何も無かった、ゆっくりとしたキノコも、どんぐりも、何もかもが。 自分で食べたと言う記憶すら、れいむにはない。 それだけの衝撃が、れいむの餡子を駆け抜けたからである。 「ゆぅ でもだいじょうぶだよ! れいむならしょくりょうがなくてもえっとうできるよ! かわいいかわいいおちびちゃんもいるからね! れいむゆうしゅうでごめんねー!」 ゆっくりどころか自我を崩壊させるほどの味を前にして、多くの記憶が消え去ってしまったのだろう。 あれほど苦しんでいた子供たちの記憶すら、れいむの頭には残っていなかった。 だから、れいむは目の前の現実が理解できない。 「どぼじでおちびじゃんしんじゃってるのぉぉぉぉぉぉぉ!」 この世のものとは思えない苦悶の表情を浮かべて、れいみゅとまりちゃは餡子を吐いて絶命していた。 どこを見ているのかもわからない、光を失った真っ黒な瞳。 いつも丁寧に手入れされていたさらさらの髪の毛は、急激にストレスを受けたせいか真っ白になり、ところどころ抜け落ちている。 口の端から残った泡状の餡子の後が、どれだけ苦痛を訴え続けていたかよくわかる。 それでも、れいむは前向きだった。 「ゆぅ どうしてなのかはわからないけど れいむはひげきのひろいんさんになっちゃたんだね」 あ、とれいむは声を上げた。 れいむが悲劇のヒロインならば、白馬の王子が駆けつけるのが世界の理なのだ。 そう、群れ一番の狩りの達人であるまりさが、れいむを助けに、れいむを助けに。 「まりさぁぁぁ! れいむここにいごぼぉっ!?」 れいむのまりさを呼ぶ声は、最後まで放たれることはなかった。 れいむの口を塞いだのは自分自身の命の源である餡子。 その大量の餡子が、れいむの意志とは関係なく逆流していく。 「ごぼじでぇぇぇ!? ばんごばんべばびでぇぇぇ!?」 れいむが溢れ出ていく命に声をかけるが聞き入れられることはない。 驚いたことに、一家族が余裕で越冬できるだけの食料を食べていたにも関わらず、れいむの餡子は質が悪かった。 スポンジのようにスカスカな、命が抜けきってしまったかのような餡子。 吐いて無くとも、食料があろうともれいむの先は短いと一目でわかってしまうほどに。 「どぼじで……どぼ……じで……」 れいむは必死に考える、どうしてこんなことになってしまったのかを。 だが、それを思いつく前よりれいむの命のが潰える方が早いだろう。 れいむは知らない、この群れの多くが後にれいむたちのような末路を辿ることを。 れいむは知らない、まりさが優秀すぎるあまりに、この群れの最初の犠牲者になったことを。 秋の恵みは、誰に対しても公平に訪れる。 しかし、自然に畏怖の念を忘れてはならない。 恵みの中には不心得者をも殺す猛毒が、静かに仕込まれていることを。 ―了― 劇中で出たキノコ(登場順) ドクササコ ドクツルタケ ベニテングダケ カエンタケ 話の都合上潜伏期間を意図的に短くする、症状の併発などがあります。 しかし、それが違うだけで人間もほぼ同じ症状が起きるのでキノコの誤飲・誤食にはご注意ください。 書いたもの anko4299 ゆっくりは幸せな夢を見るか? anko4309 野良ゆっくりを飼うということ
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私がスレで毎朝10時頃に投下している新製品シリーズをコピペしただけの内容です。 そこらへんの人間が作れる程度の品を想定してるので幻想郷・現代どっちでも使えるはず。です。 無断使用・改変・これは俺のネタ宣言など、虐待ライフの彩りとしてご自由にお使いください。 ―――― 60スレ885 「揺れる箱」 よくある透明な箱の派生商品です。 底面の板の下にゼンマイ式震動装置を内蔵しています。 手を汚すことなく長時間の発情状態を維持することができます。 使用する歯車を切り換えることで連続すっきりモードから、赤ゆのみ発情モードまで対応。 ※底面は防水加工してありますので、もやしの苗床にもお使いいただけます。 ※にんっしんっした個体に使用しますと、最弱モードでも産道の中の赤ゆがすっきりする場合がございます。 61スレ313 「むーしゃむーしゃは許しません」 ゆっくりの奥歯にはめて使う高さ2cm程の金具です。 噛み合わせを邪魔して物を噛めなくなります。 外見では装着が分からないようになっています。 奥歯のみの装着のため、会話には支障ありません。 ※食事の際は別売りの専用ストローを使用してください ※この商品は躾用です。決して虐待には使用しないでください 61スレ724 「すっきりできるもん!」 飼いゆっくりのソロすっきり用人形です。 心材のシリコンゴムが弾力を、外付けの求肥がぷにぷにの肌触りを実現。 付属の穴開け棒で求肥に穴を開けますとゆっくりはそこをまむまむとして使います。 シリコンと求肥の間に溜まる餡子は非常に美味ですが、痛みやすいのでお早めに召し上がってください。 ※饅頭皮より肌触りが良いので、ゆっくり同士ですっきりできなくなることがあります ※野生のゆっくりの群に使用しないでください。取り合いになり全滅する恐れがあります。 ※求肥は使い捨てですが要冷蔵です。 62スレ172 「おようふく」 小さな突起のついたシートと固定用のベルトのセットです。 ゆっくりの底面のサイズに合わせシートをカットして、突起をゆっくりに向けて装着します。 ゆっくりが跳ねると着地の際に突起が刺さり、以後の跳躍を阻害します。 シートは適度に固いので、底面を完全に覆うと這いずりができなくなります。 ※突起は短いのでゆっくりの皮を傷つけません ※留守番させる場合は舌の届く範囲に餌を置いてください ※外出用に花柄、水玉、各種ゆっくり模様があります ※ゆっくり模様は死体と勘違いされて野生ゆっくりに襲われることがあります 62スレ488 「おめめ」 ゆっくりの移殖用パーツです。天然のゆっくりから採取したもののため10℃以下で保存してください。 対象の穴に餡子を塗り、おめめをはめて軽く抑えると接着できます。 おめめをつける位置を変える事で美ゆっくりへの整形も思いのまま! ゆっくりフリーなのでどのゆっくりにも使用できます。 ※3つ以上付けると見た目がキモくなります。 ※まむまむ、あにゃる等に装着するとにんっしんっした時に一緒に外れることがあります。 ※装着に失敗した際は、スプーンで取り出した穴に餡子を詰めなおし、固まってから再装着してください。 63スレ292 「すぺるかーど」 成体ゆっくり用高級花火が新発売。 カードの片側が黄燐マッチになっています。地面等にこすり付けると発火します。 色とりどりの火花を1m程度の距離に約1分間放出します。 カードの半分で火が消える安全設計。 ※決してゆっくり同士での弾幕ごっこをさせないでください。燃えます。 ※黄燐マッチは自然発火することがあるのでまりさの帽子に入れないでください。燃えます。 ※使用する際は飼い主の監視の下遊ばせてください。燃えます。 63スレ698 「おけしょうのレシピ」 きめの細かい白い粉、いわゆる片栗粉を使います。 ゆっくりをよく拭き、全身にまぶして使います。 どんなブサゆっくりでも粉が付いている間は美ゆっくり扱いを受けます。 粉のサラサラ感がゆっくり同士の好感度を大幅up! 「キリッ」「キラッ」等の擬音を言わせるとより高い効果を望めます。 ※床が酷く汚れますので、屋内でのご使用は注意してください。 ※すっきりの際には分泌液で粉が溶けます。ローションと化した片栗粉のぬるぬる感にゆっくりは一溜まりもありません。 ※すっきりした後はすぐに離れないと「やっべくっついた」状態になります。 63スレ967 「ゆっくりばさみ」 火ばさみの先端部に底の浅いおわんを取り付けた物です。 普通の火ばさみでは掴んだ時にゆっくりの外皮を傷つけますが、この商品は角が無いので安全です。 冬籠もり前のゆっくり取り放題期間に腰を痛めることも、もうありません。 新素材の無段階ベルト(マジックテープ)の採用で、ゆっくりをはさんだまま固定できます。 ※余り強く挟みますと中身が飛び出ることがありますのでご注意ください。 ※赤ゆから成体まで対応できますが、ドスは掴めません。 お客様の声~ お椀の中に針を付けたら、捕獲と同時に動けなく出来たぜ!(森の村在住、匿名希望さん 背負い籠とのセットで超効率umeeeee!俺最強wwwwwwっうぇww(川沿いの村在住、匿名お兄さん 64スレ322 「ふんわりぐろーぶ」 ゆっくりとのコミュニケーションを深めるためのキャッチボールに使用するグローブです。 ゆっくりにボールを投げるのではなく、ゆっくりそのものを投げてください。 手の平に付いた20cm四方のクッション(全面本ゆっくり皮)が投げられたゆっくりをやさしくキャッチ。 「わぁいおそらをとんでるみたい!」を「ゆっくりおそらをとんでるよ!」にする程度の製品です。 ※赤ゆっくりから子ゆっくり迄が対象の製品です。成体を投げてもうまくキャッチできません。 ※二人で使用する際は3m程の距離を取り、下手投げで投げるのがゆっくりに丁度良い空中遊泳を与えます。 ※一人で使用する際は高く投げすぎないでください。10mの高さから落ちればクッションでも衝撃で潰れます。 ※落としたゆっくりが破損しても補償はありません。自己責任でご使用ください。 64スレ728 「ゆっくりはうす「まりさのどうくつ」」 飼いゆっくりの営巣本能を刺激し、ストレスを軽減させることができる組み立て素材です。 石、棒、綿、木片、箒(小)のセット。 まりさが好む洞窟型の巣が作れます。 石は発泡スチロール製で軽くて安全です。 土の替わりに綿の小玉を採用。隙間を埋め、ベッドになり、しかも床を汚しません。 おうちは見つける物ではなく、自分で作る物と教えるのにもご使用いただけます。 ※素材は口に咥えて武器になる物もあります。成体の反乱にはご注意ください。 ※完成したおうちでも強度はそこそこです。叩けば分解してしまいます。 ※防水性がありますが、扉はありませんので庭に設置する際は水はけにご注意ください。 ※飼いゆっくり用です。野山の環境では数日で潰れてしまうでしょう。 65スレ101 「《復刻版》れいむのおんみょーだま」 全国のれいむか愛した太極図模様のスーパーボールがついに復活! れいむの世代を超えて遊べるよう、直径1cm3cm5cm7cmの4種類があります。 投石の要領で口に咥えてから吹き出させてください。 間違ってむーしゃむーしゃしても噛みちぎれないように高反発ゴム(イチゴ味)を使用しています。 ※弾幕ごっこは同じサイズのゆっくりでないと玉に潰される恐れがあります。 ※玉を獲物に見立てた狩りの練習は思わぬケガをしますのでご注意ください。 ※自然に分解されませんので野生のゆっくりに与えないでください。 65スレ700 「まどーしょ」 特定のゆっくり(ありす、まりさ、ぱちゅりぃ)が好む本です。 ビニールコートなので咥えてもふやけません。 幾何学模様を描いた「まほうじん」、モールス信号表の「ぐりもあ」、 すっきり最中の写真集「しじゅうはって」をご用意しています。 あなたの飼いゆっくりは、まほーつかいのプライドを持ってより尊大に振舞うことでしょう。 ※咥えたまま跳ねない様に指導してください。足元が見えないので着地時に子ゆっくりを潰すことがあります。 ※成体ゆっくり用のサイズなので子ゆっくりが咥えると歯を折る危険があります。 ※野生のゆっくりに与えないでください。ゆっくり同士のけんかでは強力な武器になります。 66スレ256 「ぶらんこ」 この商品は組み立て式です。 成体サイズの平皿の隅にフックが付いているので、そこへ付属の4本のロープを結び付けます。 地面から5cm程度の高さに皿が来るように木の枝等に固定します。 ゆっくりの体重移動だけでゆっくりと揺らすことが出来ますが、押してやると過激なスピードをお楽しみいただけます。 ある程度強く押すとゆっくり投げ出されます。程々の高さならば喜ばれるでしょう。 ※同時に乗せるのは1体ずつにしてください。押し出されてあらぬ方向に飛んでいきます。 ※揺れているぶらんこの近くにゆっくりを近づけないでください。子ゆっくりの場合、顔が上下に切断される恐れがあります。 ※投げ出される予定地に危険なものがないかご注意ください。 ―――― 羊の羽 このSSに感想を付ける
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とある森。 夜の帳が降りて、すべてのゆっくりたちがぐっすり眠ったそんな時刻。 ゆっくりの親子が住む巣穴の中で、パチリと開いた一対のおめめがあった。 「ゆっ。おとーしゃんとおきゃーしゃんはねむったようだにぇ」 幼いゆっくりれいむである。 体は子ゆっくりサイスになっているが、まだ完全に赤ゆ言葉は抜け切っていない。 体が大きくなって、自分では十分大人になったつもりだが、実際はガキもガキ。そんなおとしごろのれいむである。 「きょうもれいみゅのだいぼーけんのはじまりだよっ!」 幼いれいむは父のまりさと母のれいむが眠ったのを確認するとそう宣言した。 幼れいむはここ数日の間、夜中両親が寝ている間、夜の森へと冒険に繰り出しているのだった。 「おとーしゃんはよるになってもねないゆっくちのところにはおばけさんがくるっていってちゃけど、れいみゅはおそれないよっ!」 幼れいむは意気揚々と、夜の森へと出発した。 幼れいむが巣穴を出て少しして、父親のまりさは目を開けた。 「ゆぅ。おちびちゃん……。やっぱりよあそびしてたのぜ……」 まりさは近頃おちびちゃんが、昼間眠ってばかりいるのを不審に思っていた。 もしかしたら夜更かしをしているのかもしれない。 そう思ったまりさは今日の昼間おちびちゃんにひとつの話をした。 夜になってもねてない子のところにはオバケさんがきて、どこかゆっくりできない所へ連れ去ってしまうと。 しかしその話は効果がなかったようだ。 まりさの危惧したとおり、おちびちゃんは夜中に起き出して夜の森へと出かけているようだった。 (よるのもりさんはきけんなのぜ。おちびちゃんはまだそれがわかってないのぜ) 夜の森にはゆっくりにとっての危険が満ち満ちている。夜行性の捕食動物はもちろん、暗い道では迷ってしまう危険も大きい。尖った石に気づかずにあんよを怪我してしまうこともある。 どうにしかしておちびちゃんに夜の怖さを教えなければならない。そのためにまりさはひとつの荒療法を考えていた。 「れいむ。れいむおきてほしいんだぜっ。だいじなおはなしがあるんだぜっ」 しかしその前にれいむに相談する必要があった。まりさの考えている方法ではおちびちゃんをとても怖がらせてしまう可能性がある。そのことについて母親であるれいむにも了解を得なければならなかった。 「ゆ、ゆー? なあにまりさ……。もうあささんなの?……まだまっくらだよ。れいむはとってもねーむねーむなんだよ……」 目を覚ましたものの、れいむは寝ぼけた調子だった。まりさはそれにかまわず話をする。 「れいむっ。やっぱりおちびちゃんはよあそびをしてたんだぜっ。このままじゃいけないのぜっ」 「ゆゆぅ……。……そうだねぇ……」 「だからまりさはおちびちゃんをすこしこわがらせようとおもうんだぜ」 「ゆゆぅ……。……そうだねぇ……」 「まりさはこれからおばけさんのふりをしておちびゃんをおどかすのぜ」 「ゆゆぅ……。……そうだねぇ……」 「おちびちゃんにばれないように、おぼうしはおいていくのぜ。おぼうしがないとゆっくりできないけど、おちびちゃんのためなのぜ。がまんするのぜ」 「ゆゆぅ……。……そうだねぇ……」 「れいむにはまりさのすてきなおぼうしをあずかっておいてほしいのぜ」 「ゆゆぅ……。……そうだねぇ……」 「ありがとうなのぜ。おぼうしをたのんだのぜ!」 半分寝言のような返事しかしないれいむに、まりさは一方的に話す。 会話が成立していないことにも気づかず、まりさは大切なお帽子さんを脱ぐと、れいむの前に置いた。 ゆっくりはお飾り、れいむの場合はリボン、まりさの場合は帽子で個体を認識する。帽子を外しておけば、幼れいむには父親と他のゆっくりの見分けはつかなかくなる。まりさはそれを利用しておちびちゃんをおどかしてやろうと考えていた。 夜の森にはオバケさんが出る。そうおちびちゃんが勘違いすればきっと夜遊びをやめてくれるはずである。 お飾りを外すことはゆっくりにとってとてもゆっくりできないことである。しかしまりさはおちびちゃんの教育のため、あえて自分からお飾りを外し、オバケのふりをすることにしたのだ。 「じゃあいってくるのぜ!」 お飾りは自分のもっとも信頼するゆっくりであるれいむに預けた。なのでまりさは安心して巣を飛び出していった。 「ゆゆぅ……。……むーにゃむーにゃ……」 れいむはそれに寝言で応えた。 まりさが巣を飛び出してわずか10秒後。強い風が吹いた。まりさの大切なお帽子はバタバタと巣の中を動き回ったあと、そのまま巣の外、暗い夜闇のいずこかへ飛ばされていった。 「ゆゆぅ……。すーすー。むーにゃむにゃ……」 れいむは幸せな表情のまま眠っていた。 「ゆんやーゆんやーあんよー、ゆんやーゆんやーなーらっしっ! ちょらとぶむちさんつかまえよっうっ! ゆんっぱーかゆんぱっか、にゃきむちけーむち!ゆんぱかぱーゆんぱかぱー、ゆっくちまーちっ!」 幼いれいむはオリジナルのお歌をやまかしく響かせながら夜の森を飛びはねていた。 夜の森さんは昼間とはまったく違う世界のようで、幼いれいむの冒険心をくすぐってやまない魅力があった。 そして何よりも、夜の森には幼れいむ以外誰もいない。そこを歩いているとまるで自分が世界の支配者にでもなったような心地よい全能感につつまれるのだ。幼れいむはすっかりその魅力のとりこになっていた。 「ゆゆっち。よるはれいみゅをおとにゃにするよっ」 そうしてれいむはだれもいない広場へとたどりついた。昼間は常に数匹のゆっくりがいて、こーろこーろをするにも順番待ちをしなければならなかったが、今は幼れいむだけ。思う存分こーろこーろができる。 「きょーろきょーろっ!きょーろきょーろっ!ゆっくちちていってねぇ!」 無論応えるものはいない。それでも幼れいむはひとりでこーろこーろをして、ひとりでいばりちらしていた。 「よるのもりさんでいちばんちゅよいのはれーみゅだよっ! もんくがあったらかかってきちぇねっ! つよくってーごみぇんねぇー」 そう夜の支配者は自分なのだ。たとえ父が言っていたようなオバケさんが現れても自分が倒してやる。仮初の全能感に酔うれいむは、次の瞬間凍りついた。 「ねないこだれだああああああ?」 「ゆちっ!?」 「ねーなーいーこーだーれーだああああああ?」 「ゆ、ゆぴいいいいいい!?」 自分しかいないはずの夜の森のどこからおどろおどろしい声が響く。先ほどまでの威勢はどこへやら。幼れいむは恐怖でうごけなくなってしまった。 「お、お、おばけしゃん?……れ、れいみゅはおちょなだりょ? おちょなだきゃら、おきててもいいんだよっ!?」 普段よりさらに酷くなった赤ゆ言葉で幼れいむは必死で大人アピールをする。 「ねないこは、れいむかあああああ!」 そんな言葉と共に、幼れいむの後頭部が軽く噛まれる。 「ゆ、ゆびゃあああああああああああああああ!?」 ふりむくこともできずに幼れいむはそこからぴょーんぴょーんと逃げ出した。 1メートルほど移動して、立ち止まる。 「こ、ここまでくればだいじょうぶだよっ、れいみゅのしゅばやいあんよにはおいちゅけないんだよっ」 しかし根拠もなくそう決め込んだ幼れいみゅの耳元で。 「つーかーまーえーたー」 「みぎゃあああああああああ!!?あ、あぎゃああああああああっ!?」 いつのまに移動したのか。お飾りもなにもついていない、見たこともないゆっくりが幼れいむの真後ろにいた。 「た、たしゅけちぇ、おとーしゃ、おかーしゃ……ゆびえええええええええん」 「た、たしゅけちぇ、おとーしゃ、おかーしゃ……ゆびえええええええええん」 おそろしーしーを垂れ流しながら泣き喚くおちびちゃんを見て、まりさは自分がやりすぎてしまったことに気づいた。 (たっ、たいへんなんだぜ、はやくおうちにもどっておぼうしさんをとってくるのぜ!) 助けをもとめて泣き叫ぶおちびちゃんを心配そうに振り返りつつ、まりさは自分のおうちへと駆け出した。 「た、たしゅけちぇ、おとーしゃ、おかーしゃ……ゆびえええええええええん」 幼れいむの叫びは母親であるれいむが眠る巣穴へも届いていた。 「ゆー、ゆっ? おはようっ!まりさっ、おちびちゃんっ!……ゆ?」 その声で目を覚ました母れいむは巣穴に自分しかいないことに気づく。 「おちびちゃん……? まりさ……?」 そういえば。先ほどまりさが眠るれいむを無理やり起こして、何事か言っていた気がする。 「おちびちゃんがよあそびで……、おばけさんが、ゆっゆっ?」 ただでさえ物覚えの悪い餡子脳、それが寝ぼけた状態で話を聞いて、そのあと睡眠をはさんだとあっては正確な記憶はほとんど不可能だった。 しかしそれでもなんとか、れいむは状況を理解しようとつとめる。 「おちびちゃんはよあそびにいったんだよ。それをまりさがおっかけていったんだよ……。ならあんっしんっだよ。かりとこそだてとすづくりはまりさのおしごとだからまりさにまかせるよっ、れいむはかりとこそだてとすづくりいがいぜんぶやらないといかないからとってもつかれてるよっ。もうすこしねむるよっ!」 そうしてれいむが三度寝に入ろうとすると、巣穴の中に1匹のゆっくりが飛び込んできた。 「れいむっ、まりさのおぼうしさんをかえしてほしいのぜっ」 「れいむっ、まりさのおぼうしさんをかえしてほしいのぜっ」 お帽子さんをかぶって早くおちびちゃんの元へと向かってやらねばならない。そう思って急ぎ戻ってきたまりさである。 れいむに預けたお帽子さんを返すように迫る。しかしれいむはまりさをみるとぷくぅーと体を膨らませ威嚇をした。 「ゆゆっ! おかざりのないゆっくりできないゆっくりがいるよっ! ここはれいむとまりさとおちびちゃんのゆっくりぷれいすだよっ! ゆっくりできないげすはでていってねっ!!」 「な、なにをいってるんだぜ! れいむ、まりさはまりさなんだぜっ、ふざけてないでまりさのおぼうしさんをかえしてほしいのぜ!」 「ゆぷぷ。うそをつくならもっとましなうそをついてねっ! まりさはおまえみたいなぶさいくじゃないよっ、すてきなおぼうしをかぶったゆっくりしたゆっくりなんだよっ!!」 「だから、そのおぼうしをれいむにあずけたのぜっ! それをかぶればまりさをまりさだったわかるのぜ!」 まりさとしては確かにれいむにお帽子さんを預けたつもりである。それがこの扱い。外ではおちびちゃんが助けを求めて待っている。どうしようもない焦燥に支配されながらも、まりさは必死でれいむに説明をする。 「まりさのおぼうしはここにはないよっ!まりさはおちびちゃんをさがしにいったんだよ! まりさのおぼうしはまりさがかぶってるよ!」 しかしお帽子を預かったことなど覚えていないれいむはまりさの言葉に耳を貸そうともしなかった。 「おとーしゃ、おかーしゃたしゅけてねっ! おばけさんが、おばけさんがぁあああああ!」 そこに幼れいむが飛び込んでくる。泣き喚いていた幼れいむだが、震えるあんよをなんとかつかい、ひとりでおうちまでにげてきたのだった。 「お、おちびちゃんっ、ひとりでかえってこれたのぜ?! えらいのぜっ!さすがまりさのおちびちゃんなのぜ!」 お帽子がないという切迫した状況も忘れ、自らの子の思いもよらぬ成長にまりさは感動する。褒めてあげようとまりさはずいとおちびちゃんに近づいた。 「ゆちぃいい!? どおちておうちにおばけしゃんがいりゅのおおおおおおお!?」 しかし当然のことながら、幼れいむにとっていまのまりさはオバケさんそのものである。再びおそろしーしーを撒き散らし、あにゃるからは下痢気味のうんうんまでひりだしてまりさから遠ざかる。 「ゆぅ。おちびちゃん、おどかしたのはわるかったのぜ。まりさはおとうさんなのぜ。あんしんしていいのぜがあっ!?」 誤解を解こうとさらにおちびちゃんに近づこうとしたまりさは横合いからの衝撃に吹き飛ばされた。 「おちびちゃんっ!いまのうちにおかあさんのうしろにかくれるんだよっ!」 れいむがまりさに体当たりを食らわせたのだ。その間におちびちゃんを自分の後ろへとかばう。 「おきゃ、おきゃあしゃーん! れいみゅ、あのおばけしゃんにたべられしょうになったんだりょおおおお!」 幼れいむは母の背中に逃げ込みながら、涙混じりに事情を説明する。 「れいみゅは、おとーしゃとおきゃーしゃにゆっくちちてほちくて、ひとりでかりにでたんだよっ! そちたらあのおばけしゃんが、れいみゅのあちゅめたごはんしゃんをじぇんぶとって、しょのうえれいみゅをたべようとしちゃんだよっ!」 「ゆーーー!やっぱりゆっくりできないげすだったね! まりさがかえってきたらせいっさいっしてもらうよっ!……ゆゆ? おちびちゃん、まりさはどうしたのっ?おちびちゃんをさがしにいったはずだよっ!」 「ゆちぃ? れいみゅおとーしゃにはあっちぇないよっ!」 夜に出歩いていたおちびちゃん。それを追いかけていったまりさ。おちびちゃんを襲ったおばけ。お飾りのないゆっくり。 それらの情報がれいむの中で交錯し、ひとつの真実を練り上げる。 「おばけさんが、まりさをたべた……?」 無論れいむの中だけの真実。論理は飛躍している。 「ち、ちがうのぜ! まりさがまりさなのぜっ!」 れいむに弾き飛ばされ、痛みにうめいていたまりさはれいむの壮絶な勘違いに反駁する。 「まりさ……、まりさが……」 対してれいむは自らが導き出した真実に打ち震えていた。 その悲しみようを見て、まりさはれいむの誤解を一刻も早く解いてやらねばと再び口を開きかける。 それよりもはやく、顔を上げ目に怒りを滾らせたれいむが叫んだ。 「ごのびぢぐぞがあああああ!? まりざがいないとれいむがゆっくりできないでしょおおおおお!? はやくまりざをがえぜええええええ!!!」 「ゆゆうううう?」 「まりざはれいむのどれいなんだよおおおおお!?かってにたべちゃだめでしょおおおおおお!?」 「や、やめるんだぜ!まりさはまりさなんだぜっ!それにまりさはどれいじゃないのぐええええ!?」 れいむに圧し掛かられ命の危険を感じたまりさは夜の森へと逃げだした。いったん逃げると決めればまりさの脚力にれいむがかなうはずもない。まりさは夜闇のいずこかへと消えていった。 それからその森では。夜になるとお飾りを無くしたゆっくりのオバケが森をさまよい、寝てないゆっくりからお飾りを奪うという話がまことしやかにながれたという。 ちなみに。まりさが森へと逃げていった後。残されたれいむたちはどうしたかというと。 「ゆふう、ゆふう……。かんっぜんしょうりっ!だよっ!」 れいむは虚空に向かい勝利宣言をする。その瞳は涙でぬれていた。 「おきゃーしゃ……、ゆぐっ……、おとーしゃはたべられちゃったの?」 幼れいむは、父が死んだことを信じられないといったふうに母へと尋ねた。 「……そうだよっ……まりさはもういないよ……」 「ゆ、ゆぐわあああああああああん」 既に散々ないていた幼れいむだったが、顔面が溶けるのではないかというほどの大粒の涙を流して母へと寄りかかった。 自分のおちびちゃんの体重を感じながら、れいむはやさしく続けた。 「れいむ、しんぐるまざーになっちゃったよ……しんぐるまざーはゆっくりできないよ……」 「ゆぐっ……、れいみゅ、おとーしゃのきゃわりにかりにいくよっ……ちゃんとごはんしゃんをとってくりゅよっ……」 「……それよりも、いいかんがえがあるよ……」 「ゆ、ゆち?」 「さいっこんっすればいいんだよ。れいむのようなびゆっくりみんながほっとくはずないよ……」 「しゃ、しゃいっこんっ?」 「そうだよおちびちゃん。またまりさみたいなかりとこそだてとすづくりをしてくれるゆっくりをさがせばいいんだよ……」 「しょれならおきゃーしゃんはゆっくちできりゅのっ?」 「そうだよおちび。でもね、そのためには」 れいむはおちびちゃんの体温を感じながら、ゆっくりと、体重をおちびちゃんの方へと傾けてゆく。 「おきゃ、おきゃーしゃっ? しゅこしおみょいよっ?」 「こぶつきは、だめなんだよっ」 「ゆ゛、ゆ゛げぶばぁああああっ!?」 夜になってもねてない子は、永遠にゆっくりすることとなったとさ。 おわり あとがき。 かわいいれいむを書きたかっただけなのに、キーボードの調子が悪くてゲスになってしまいました。ごめんなさい。 前作 anko1787 ゆるめの冷たい方程式② ~いきのこるために~
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・うんうんとしーしーがあります。 ・一応ゲス制裁ものになるかとは思います。 ・よろしければどうぞ、お読みくださいますよう。 青年が畑を耕していると、いつものようにあの忌々しい生首が、そろーりそろーり、などと言って寄ってきた。 無言で近づくと、おなじみ紅白リボンと黒白とんがり帽子の組み合わせ。おまけで赤ゆ共が付いてきている。 青年は一言も発さず、後ろから赤ゆ共を踏み潰した。せめて断末魔くらい言えるように、力を加減して。 「ゆぴゃっ!」 「ゆべぇ!」 「ゆびゅぅ!」 赤ゆの断末魔で振り向いた親に、ぐちゃぐちゃに潰された我が子だったものをみせつけてやる。 「ああああああああああああ!れいむのあかちゃんんんんんっ!!どぼじゅっ!?」 「や、やめてね!?まりさをはなしてね!?」 騒ぐ親のうちれいむは踏みつけ、まりさは持ち上げ、思案する。 新しく罠を掛けておいたから、今日辺り捕まっていることだろう。 とはいえ、このゆっくりもなかなかのサイズだから、ただ潰すのではもったいない。 一分ほど考えて、青年は言った。 「よし決めた。お前達も人の役に立ててやるとしよう・・・」 青年は畑仕事から帰ると、すぐに蔵に作った罠を確認した。 蔵の外壁に子ゆっくりが頑張って跳ねれば届く高さに穴を開け、地面よりいくらか深くした底には、柔らかい藁を 敷いておく。最後に適当な野菜やら餡子やらを置いておけば、ゆっくり共が勝手に入ってくるのだ。 造りとしては、蔵の中に部屋が一つあるような感じだ。 さて、今回もしっかりと掛かっている。成体二匹、子ゆっくり四匹のゆっくり家族だ。 ちなみに内訳はというと、れいむとまりさの番に、子ゆっくりがれいむ二匹とまりさが二匹。 罠に落ちたというのに、呑気にいびきなぞかいて眠っている。呆れるほど愚かなナマモノだ。 「さて、さっそく始めるか・・・」 青年は一人呟くと蔵に入り、蔵の中に作られた罠の小部屋の扉を開けた。 侵入者にも気づかず、ゆっくりは眠っている。 惰弱で、愚かな、屑みたいなナマモノが、平和な面をして眠りこけているのを見て、青年は思わず舌打ちをした。 なんでこんな連中が・・・ そんな気持ちを抑え、青年は可能な限り加減してまとめて蹴り飛ばし、ゆっくり共を叩き起こした。 「ゆゆゆゆっ!」 転がりながら目覚めた親まりさは、さっそく人間に言葉で噛み付いてくる。蹴り飛ばされたことには気づいていないらしい。 「・・・ゆっ!?おいじじい!ここはまりささまたちのゆっくりぷれすなんだぜ!さっさとでていくんだぜ!」 「ぷくぅー!ばかなじじいはゆっくりしないでさっさとでてってね!さもないといたいめにあうよ!」 番のれいむもさっそく膨れてこちらを威嚇している。言葉遣いから察するに、今回のはなかなかのゲスのようだった。 「痛い目、ねえ・・・」 毎度のことながら、このときばかりはどうしても笑ってしまいそうになる。 それでもなんとか笑うのを堪え、足元で馬鹿面をして膨れているまりさとれいむを無視して、子ゆっくりに目をやる。 「やはりまだちょっと小さいか・・・もう少し待つとするか」 それだけ呟くと、青年は部屋を出て行った。餌はまだしばらく持つだろうから、今日はもう何もしなくていいだろう。 念のため罠の入り口を封じに外に回ると、中から能天気な会話が聞こえてきた。 「あのばかづらしたじじいはまりささまたちにおそれをなしたんだぜ!ここはめいじつともにまりささまたちのゆっくり ぷれいすなんだぜ!」 「それにしても、あのにんげんほんとあたまのわるそうなかおしてたね!おかあさん!」 「ほんとうだね!おまけにかわいいれいむたちにあまあまのひとつももってこないなんて、ばかでぐずでぶれいなさいていの くずだったね!」 「ゆゆっ、そうだ!こんどあいつがきたら、ゆっくりまりさたちのどれいにしてやるのぜ!」 「ついでにうんうんとしーしもかけてやろうね!ばかなにんげんにはおにあいだよ!」 「「げーらげらげらげら!!!」」 外に出られないけどどうしようという意見が一つも上がらない、というのは流石と言えば流石だ。 壊滅的な頭の悪さ、絶望的な力の無さ、にもかかわらず、自分達が至高の存在だと思い込める。 正直、うらやましいくらいだ。無論、あんな屑になりたいなどとは、欠片も思いはしないけれども。 そんなことを考えながら穴を塞ぐと、ゆっくり共の会話は聞こえなくなった。 「一週間・・・いや、そんなにいらないな。三日か四日で十分だろう・・・」 そう呟いて、青年は母屋へと向かっていった。青年にはまだ、いろいろとやらねばならないことがあるのだ。 翌日、青年は畑から戻ると、前日捕らえたゆっくり一家の様子を確認するため、蔵の部屋を開けた。 「おいじじい!もうたべものがないんだぜ!ゆっくりしてないでさっさともってくるんだぜ!」 「かわいいれいむたちをうえじにさせるきなの?ばかなの?しぬの?」 「どれいのくせにゆっくりしすぎだよ!あまあまもわすれないでね!」 「あまあまもってきたら、とくべつにまりさのしーしーのませてやるのぜ!」 こちらから用もないのに、ゆっくりみたいな下等ナマモノと会話しても始まらないので、適当に相槌だけ打っておく。 そうしながら、青年は子ゆっくりのサイズを持ち上げて確認していた。 「ゆううううぅ!ばかなどれいがきたないてでれいむにさわらないでね!」 「かとうせいぶつのにんげんごときが、まりささまたちにふれるなんてひゃくねんはやいんだぜえええぇぇ!」 叫びながら親まりさが体当たりしてくるが、もちろん効きはしない。気にせずに子れいむをじっくりと観察する。 「ふむ・・・やはり、あと三日くらいで充分だろう」 呟いて、子れいむを置いてから一旦部屋を出ると、いくらかの野菜屑とゆっくりの中身の餡子を持っていった。 ゆっくり共には上等過ぎる食事だが、まあいいだろう。 ちなみに餡子の元となったゆっくりは畑に近づいていたゆっくりであり、問答無用で叩き潰した。 「ようやくもってきたのかだぜ!どれいにゆっくりするけんりなんてないんだぜ!」 「ばかなどれいにはかわいいれいむのうんうんをたべさせてあげるから、ゆっくりかんしゃしてね!」 そんな言葉を無視して、青年は部屋を出た。扉を閉めれば、もうゆっくり共の汚い言葉は聞こえない。扉は厚く造ってあるのだ。 蔵から出ると、別のまりさが偉そうではあるが、雀の涙程の知性すら感じさせない顔を晒していた。 「おいそこのじじい!ここをまりじゅぶぅぇ!!」 「もう間に合ってるよ。蛆虫めが」 青年は躊躇せずそのまりさを踏み潰し、潰れた饅頭を適当に蹴飛ばしておいた。 さすがに少々イラッとしていたのかもしれない。 「ず・・・ずびばぜ・・・じょうじ・・・のっでば・・・じだ・・・だずげで・・・ぐだざ・・・」 中心部から外れたせいか、顔の半分をぐしゃぐしゃに踏み潰されながらも、かろうじて息があるようだった。 潰れていないほうの目から滝のように涙を流し、必死に助けを求めている。 まあ、放っておけばいいだろう。明日か明後日には虫達が掃除しておいてくれるだろうから。 そんなことを考えて、青年は母屋へと帰っていった。今日もまだまだ、忙しいのだ。 三日後、今日も青年は畑からの帰り、あのゲス親子の様子を見に来た。 あれからあの番はすっきりー!をしたようで、れいむの頭にはピンポン玉のような赤ゆが七匹もぶら下がっていた。 それをネタにして、さらなる餌の増量を要求してきたが、悉く無視した。赤ゆになど用はないからだ。 「あいかわらずぐずなどれいなんだぜ!さっさとごはんをおいてここからでていくんだぜ!」 「うんうんたべるくらいしかのうのないくそどれいは、あかちゃんのためにもっとあまあまもってきてね!」 いつ俺がお前の糞なんぞ喰らったんだよ、とは思っても口にしない。ゆっくりの妄想にいちいち付き合ってたら 脳みそがいくつあっても処理しきれない。 そんなことなど露知らず、ゆっくりの青年に対する嘲りは続く。 「ほんとうにかわいそうなにんげんだね。れいむたちがつかってやってるんだから、ゆっくりかんしゃしてね」 「おお、むのうむのう」 「おお、おろかおろか」 親れいむとまりさはぶよぶよにたるんだ、醜い顔をぐちゃりと歪めて嘲笑している。 その表情はまるで溜まりに溜まった肥溜めの表面のようで、今にも不快な匂いが漂ってきそうだ。 一方の子れいむと子まりさ二匹ずつはというと、こちらは栄養が全て成長に回ったのだろう。成体ゆっくりと いっていいほどのサイズになっていた。 表情の醜さは、親と対して変わらないが。とはいえ、これで準備は整った。 「ふむ・・・とりあえず腹ごしらえでもするか」 そう言うと青年は、にんっしん!している親れいむに手を伸ばして、 「ゆっ!?」 頭から生えている茎を、乱暴に毟り取り、実っている赤ゆを二匹まとめて口に放り込んだ。 「ゲスのガキのわりには、なかなかの味じゃあないか」 事態が飲み込めず、硬直していたゆっくり達は、赤ゆが四匹食べられた辺りでようやく我に返ったようだった。 「ゆがああああああああああ!!くそどれいがなにしてやがるんだぜえええええええええ!!」 「かとうせいぶつごときがあかちゃんをたべるなああああああああ!」 「しね!くずどれいはゆっくりしないでさっさとしねえ!」 「やつざきにしてやるのぜえええええええ!」 赤ゆ七匹全部を食べ終えて腹も幾らか膨れ、青年はとりあえずゆっくり共を全部蹴り飛ばした。 今度は加減などせず、思い切り。 「「ゆぶしゃああぁ!?」」 壁にしたたかに叩きつけられ、ゆっくり共は餡子を少し吐き出した。 何だ?今この奴隷に何をされた?何故下等生物の人間如きに、自分達ゆっくりが蹴り飛ばされたのだ? わからないわからないわからない。 混乱しているゆっくり親子に、青年は冷たく吐き捨てる。 「あまり調子に乗るんじゃあない。この便所のタンカスどもが」 「てめええええええええぇぇ!!ころしてやるんだぜええええぇぇ!!うんうんいかのどれいがああああぁぁ!!」 「ごみくずがあああああぁぁ!!ゆっくりこうかいさせてやるううううぅぅ!!」 「かとうせいぶつがゆっくりにかてるとおもってるのかだぜえええええぇぇぇ!!」 親まりさを先頭に、ゆっくり共が憤怒の表情で飛び掛ってくる。ぽよんぽよんと、饅頭ボディを空しく叩きつけている。 「どうした?そんなもんじゃ下等生物で奴隷の人間は殺せないぞ?」 「ころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるぅううう!!!」 今度は噛み付いてきた。だが、青年の皮膚はおろか、服すら貫くことはできない。 青年は声を上げて笑った。ありありとした侮蔑を込めて。 「ほおら、ご主人様、殺すんじゃないんですかぁ?頑張ってこの奴隷めを殺してくださいよ?」 「ゆぎぎぎぎぎぎぃぃ・・・」 親まりさは顔を真っ赤にして、全身の力を込めて青年の足に齧りつく。これほどの力を振り絞ったことは、ゆん生でも なかったことだ。だが、にもかかわらず、自分達に遠く及ばぬはずの人間は、さらに大声で嘲笑している。 「ははははっ!どうした、殺すんだろ?ほら、殺せよ!?殺してみろよ!?殺して下さいよぉ!?」 ぐしゃり、と音がして、親まりさの砂糖細工の歯が数本、砕け散った。まりさは力なく、ずるずると崩れ落ちた。 そんな親の様子を見て、子ゆっくりも愕然として、足から口を離した。 怒りと、それ以上の絶望と、わずかの恐怖に包まれて、ゆっくり達は思った。何故だろう、と。 どうしてこんな人間如きが殺せないのだろう?ゆっくりはこの世で最高の生物で、人間はゆっくりに仕える愚かで 無力な生物のはずなのに、どうして? そんなことを思っていると、再び人間の足が飛んできて、壁に叩きつけられた。 「ふん・・・生物ですらない役立たずの駄饅頭如きが、ずいぶんと好き勝手言ってくれたもんだ」 再び冷淡に言い捨て、青年は近くにいた子れいむを拾い上げると、小刀を懐から取り出した。 「どれいごときが・・・まりささまのこどもに・・・ふれるな・・・だぜ」 苦しそうに息を吐きながら力なく言うまりさを一瞥して、青年はゆっくり達に告げた。 「安心しろ。今から役立たずのお前らゆっくりを、人の役に立ててやる」 そう言って、持っていた子れいむの、ちょうど人間でいう眉間から鼻下まで、さっくりと切り開いた。 小刀をしまうと、突然の痛みに叫び声すら挙げられず、涙を流す子れいむに開けた穴に、青年は手を突き入れた。 「ゆ゛がっ!ゆ゛ぎっ!ゆ゛ぐっ!ゆ゛げっ!ゆ゛ごっ」 手が奥へとめり込んでいく毎に、子れいむは痙攣し、短く機械的に呻き声を挙げる。 他のゆっくりは痛みと混乱と恐怖で声も挙げられなかった。 恐らく、容量の少ない餡子脳では、青年が今、何をしているのか理解出来ていないのだろう。 「ゆ゛びいぃぃっ!?」 突然、一層激しく子れいむが痙攣した。限界まで目を見開き、ぱくぱくと口を開けて、何かを訴えようとしていた。 さすがに子れいむの異常に気づいたのか、再びゆっくりが騒ぎ出す。 「ど、どうしたの!?れいむのこどもになにしてるのおおおおぉぉ!?」 「どれいがああぁぁ!!おねえちゃんをはなすんだぜえええええぇぇ!!」 「めいれいしてるだろうがあああぁぁ!!きけよくそじじいいいいぃぃ!!」 「さっさときたないてをはなせえええええぇぇぇ!!」 青年は答えず、子れいむから手を引き抜いた。 「っ・・・・・・・・・・・・・・・!?」 声にならない呻き声を挙げると、恐怖に震えていた子れいむの目はぐるりと回転して白目になり、がちがちと 歯を鳴らしていた口はだらしなく開き、舌がだらりと垂れっぱなしになった。 用済みになった子れいむの残骸を、青年はぽいと足元に投げ捨てると、その元に他の家族達が駆け寄ってきた。 「ちびちゃんだいじょうぶ!?いまおかあさんがぺーろぺーろしてあげるからね!?」 「おねえちゃんゆっくりしてえええぇぇ!?」 母れいむが必死に穴の開いた子れいむを舐めているが、子れいむは時々痙攣するのみ。それもたちまち弱まっていく。 どうでもいいけど、この場面でゆっくりしてって、死ねって言ってるみたいだな。 そんなことを考えつつ、青年は子れいむから取り出したものを、腰に下げた袋にしまうと、煙草に火をつけた。 「おちびちゃんゆっくりしてねっ!?ゆっくりしてねええぇぇ!?」 「ゆわああああん!ゆわああああん!」 青年が煙草を吸っている間、母れいむはひたすらに子れいむを舐めていたが、子れいむが目を覚ますことはない。 外傷は確かに深かったが、ゴキブリ並みのしぶとさを持つゆっくりはこの程度ではすぐには死なない。 だが、中枢餡を抜き取られたとなれば、話は別だ。 ゆっくりのあらゆる機能を司る中枢餡を失えば、生命機能を維持することが出来なくなり、ゆっくりはただの顔つき饅頭となる。 その結果が、もう痙攣することすらなくなった、子れいむの残骸だ。 「・・・どれ、俺もぺーろぺーろしてやるよ」 青年はひょいと子れいむの残骸を持ち上げると、おもむろに引き千切り、中身を舐めた。 「ぺーろぺーろ・・・って、駄目だ。クソまずいな」 実際には、子れいむの餡子はいい味になっていた。 だが、思い切りわざとらしく顔を歪め、ペッと中身を吐き捨て、灰皿代わりに煙草をもみ消して、足元に投げ捨てた。 「ほーら、代わりにぐーちゃぐーちゃしてやろう」 と言って、楽しげに残骸を踏みにじってやった。 青年が足を上げると、そこにあったのは最早なんだかよくわからない、ぐちゃぐちゃの黒い物体だった。 「ああああ・・・あ・・・れいむの・・・ちびちゃん・・・ちびちゃんがあ・・・」 母れいむと、残り一匹になった子れいむは、がたがたとその場で震えていた。 一方、父まりさと子まりさ二匹は・・・ 「おい、逃げようったって無駄だぞ。黒白野糞饅頭めが」 「ゆひぃぃぃぃ!?」 案の定、家族を見捨てて我先にと逃げ出そうとしていた。回り込んで家族の下へと蹴飛ばしてやる。 「ばりざああああああぁぁ!?どぼじでにげようどじでるのおおおおおぉぉ!?」 「まままままりさはしにたくないんだじゃびゅぁっ!?」 「黙ってろよ。お前らに言い争いする権利なんてないんだから」 今度はれいむ達も一緒に蹴り飛ばす。 「れれれれれいむはわるくないよ!?まりさがむりやりゅびゅべぇぇ!?」 「責任転嫁するなよ。紅白血便饅頭」 母れいむを蹴り飛ばす。ついでに子れいむも蹴飛ばしておいた。 そして青年は、今度は子まりさを掴み上げる。 「やだやだやだやだやだやだああああぁ!!はなぜええええぇぇ!!」 先ほどの子れいむへの仕打ちを見て、これから起こることはわかっている。子まりさは必死に暴れるが、青年の 手から逃れることなど出来ない。 「そうだな・・・お前はてっぺんから引き抜いてやろう」 にやりと笑うと、子まりさの帽子を毟り取り、めちゃくちゃに踏み潰す。 「まりさのおぼうしがあああああぁぁ!?」 「きたねえ帽子なんかより自分の心配しろよ・・・お徳用投売り餡子脳が」 さくっと子まりさの頭のてっぺんを切り裂き、先ほどと同じように、ゆっくりと手をめり込ませていく。 「ぎいいいいいいいいぃぃぃ!やべ、やべでええええぇぇぇ!いだいのぜええええええぇぇ!」 「やめてください、だろ?」 「やべ!っで!ぐだざ!いぃ!?」 「やだよ馬鹿。人間が饅頭の言うことなぞ聞けるか」 「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!ぞんなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!」 やがて中枢餡に触れると、激しく痙攣しだした。そして、 「もっど・・・ゆっぐり・・・じだがっ・・・だ・・・」 とだけ言い残し、それきり動かなくなった。中枢餡が引き抜かれたのだ。 動かなくなった子まりさは、こちらも用済みとばかりに、ぞんざいに投げ捨てた。 捨てられた子まりさだったものが、めちゃくちゃな方向を向いた光のない目で、家族をぼんやりと見据えていた。 最早どのゆっくりも、叫ぶ気力すらなくし、惨たらしい死を前にして怯えていた。 ゆっくり達はもう、目の前の青年を奴隷だなどとは思っていなかった。 何故忘れていたのだろう。人間はゆっくりよりも強く、ゆっくり出来ない存在だということを。知らなかったわけではないのに。 だが、目の前に転がっていた快楽が、全てを消し去った。そして青年はゆっくりにとって、快楽を満たす奴隷へと 一瞬ですり替わったのだ。 奴隷から一転、今や青年はゆっくり達にとっての絶対者だ。脅迫はもちろん、取引も、命乞いも、一切が通用しない。 ただ嬉々として自分達の中身を抉り出し、自分達の身体をごみのように扱う。 ゆっくり達に出来ることはもう、じわじわと殺される順番を、ゆっくりと待つことだけだった。 「さあて、次はどいつにするかな・・・」 青年の手が伸びる。また誰かが殺されるのだ。 「はい、こいつも終了、と」 青年は母れいむだったものを蹴飛ばすと、いよいよ最後となった父まりさへと手を伸ばした。 まりさの顔はぼこぼこになっていた。帽子は部屋の隅っこで、今や家族だったもののごみと一緒にぐちゃぐちゃに 固まっている。歯は噛み付いたときに数本が折れていたし、片目が蹴り飛ばされた拍子に潰されていた。 「ゆひいいいいいぃぃ!」 青年に捕まれた途端、まりさはうんうんとしーしー漏らしをしてしまった。 「ず、ずびばぜん!ずびばぜん!」 慌てて藁にこぼれている、自分の漏らしたうんうんとしーしーを舐め取る。 先ほどうんうんとしーしーを漏らした子れいむは、死ぬ前に顔の形が残らないほどに殴られ、歯を全て折られ、 舌を引き抜かれたからだ。 そして、子まりさと母れいむも恐怖でうんうんとしーしーを漏らし、それを舐め取らされた。 無論、それで許されることなど、ありはしないが。 「お前は・・・そうだな。後ろからにしようか」 そう言うと、青年はぼろぼろになったまりさの金髪を乱暴に引き千切り、むき出しの饅頭肌に小刀を入れた。 「お・・・おねがいだから・・・まりさだけはたすけて・・・たすけて・・・ください・・・」 無駄だと分かりきっているはずなのに、まりさは命乞いをする。おそらく、あるいは自分だけは助けてもらえるかも、 などと心のどこかで信じきっているのだろう。 「ふん、そうだなあ・・・」 青年の指がむき出しの餡子をなぞる度、まりさの全身がびくっと震える。 「ま、無理だな」 ずぶずぶずぶ、という音を立て、指が、ついで手のひらが、まりさの内部へとめり込んでいく。 「ゆがっ!あがっ!がっ!あやばりばずっ!あやばりばずっ!がらっ!」 「別に。あやまってほしいなんて思ってないし。とりあえず死んでくれよ」 青年の手首までがまりさの中に入っていた。戯れに、外側の餡子をぐるぐるとかき回す。 「ゆぁあびゅええええええぇぇぇぇ!!」 自分の中身をかき回されるという、到底体験し得ない種類の痛みに、まりさは絶叫した。 痛みとともに、死にたくないという思いがどんどん膨らんでいく。 そしてついに、指が中枢餡へと触れた。 全身に電流が走ったような激痛が、まりさを襲った。 死ぬ、死んじゃう。いやだ、死にたくない。 「わかるか?これがお前の中枢餡・・・いってみればお前自身だよ。こいつを抜いたら、お前は死ぬんだ」 「い、いやだ・・・じにだぐ・・・ない・・・」 「助けてほしいのか?」 「だずげで・・・ほじい・・・でず・・・」 青年の手のひらが、まりさの中枢餡を包んだ。びくびくと、まりさの全身が痙攣した。痛みは、もうなかった。 「ど・・・どれいになりばず・・・なんでもじまず・・・だがら・・・だがら・・・」 助けてください助けてください助けてください助けてください助けてください助けて・・・ 「いらないよ。お前みたいな馬鹿で愚図で無礼な、下等ナマモノの屑奴隷なんて。だから・・・」 たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけ・・・ 「死ね」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 自分の中心にあるものが、ぎゅっと握られ、引き抜かれようとしていた。 死ぬ、殺される。嫌だ、死にたくない。助けて。嫌だ。嫌だ。 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだい 青年は最後の中枢餡を大事にしまうと、かつてまりさだったものをぞんざいに蹴り飛ばした。 数日間の怠惰と飽食で膨れ上がった歪な身体は、ごろんごろんと重たそうに転がっていく。 転がっていく先は、かつて家族だものの残骸。今はもう、小麦粉の皮と餡子のかたまりでしかない。 明日にでも汚れた藁と一緒にごみの山を処分しなければならない。 でも、とりあえず今やるべきことではなかった。 青年は軽く伸びをすると、蔵を出て、母屋へと向かった。 さあ、もう一頑張りだ。 そう思って、肺に溜まった甘ったるい空気を押し出して、新鮮な空気を思い切り吸い込んだ。 その翌日・・・ 「おーい、おやつの時間だぞ」 扉を開けた先にいるのは、布団から身体を起こし、本を読んでいる幼い少女。 青年にとっては、最愛の娘だ。 「今日はなあに、お父さん?」 「今日はな、昨日のうちにおはぎを作ってみたんだ。おいしいぞ」 少女はうれしそうに微笑んだ。父の作るおはぎは彼女の大好物だ。 「たくさんあるから、ゆっくり、たくさん食べなさい」 「はあい。うれしいなあ、お父さんのおはぎ」 きっかけは単純なことだった。 彼の幼い娘は生まれた頃から病弱で、あまり布団から離れることが出来なかった。 母親も病弱だったので、娘を産んですぐに死んでしまった。 以来、青年は一人で畑を耕し、時には村人の様々なことを手伝いながら、娘の薬代を稼いだ。 その間、自分でもいろいろと調べ、精の付くものを探してきては、娘に食べさせてやっていた。 それが予想外の副業になったのは、青年にはうれしい誤算だった。 だが薬も、食べ物も、なかなか効果が現れない。そんなときだ、ゆっくりのことを思いついたのは。 ゆっくりはすさまじい繁殖力を持つ上に、かなりの生命力も持っている。 その源が、ほんの一握りの餡子、中枢餡だ。そのことを知った男は、藁にもすがる気持ちで、畑に侵入した ゆっくりから、中枢餡を引きずり出した。それが始まりだった。 以来青年はゆっくりのことをいろいろと調べ上げた。特に、ゆっくりは苦痛や恐怖を与えると味が上がり、 快楽を満たしてやると味が落ちる、というのは面白かった。 いろいろと体験させてやれば、案外効能が上がるんじゃないか、そう思い、実際に試みたりもした。 効果がある・・・のかどうか、それはいまいちわからない。だが、最近娘は食欲が出てきたように思えるし、 心なしか顔色も良くなってきている。ゆっくりの中枢餡を食べさせてからだ。 だとしたら、止める理由はとりあえず見当たらない。それがほとんど信仰のようなものだとしても。 娘の身体が丈夫になるのなら、ゆっくりなぞいくら殺そうがかまわない。結果地獄に落ちたとしても、 かまうものか。 たとえ間違っていても、歪んでいるとしても、それが自分に出来ることだと、青年は信じていた。 「ねえ、お父さん?」 「・・・ん、なんだ?」 「今度さ、お父さんが大丈夫なとき、どこか出かけたいな。最近なんだか調子がいいの」 そう言って微笑む娘に、父親は目を細めて、うれしそうに答えた。 「ああ、いいとも。遠くは無理だけど、お弁当も作ってどこかに行こう」 さあ、早くあの小部屋の藁とごみの山を片付けて、新しい藁を敷き、新しい餌を置かなければならない。 娘の身体が良くなるまで、あの罠は続けなければならないのだから。 今度は、ストレートに饅頭にでもしようかな・・・ そんなことを考えて、若い父親は娘の側で、一時の休憩に身を委ねていた。 ※私の駄文を読んでくださっている方、もしいらっしゃいましたら、誠にありがとうございます。 ※ゆっくりのモツ抜きをやってみたかっただけです。毎度駄文申し訳・・・ ※それにしても、文体やストーリーの区別がなかなかつけられない。重ね重ね申し訳・・・ ※それでは、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。 【過去の駄文】 ・草抜き ・契約を結ぼう ・もしもゆっくりに出会ったら
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越冬のススメ その台詞は言わせない の登場人物出てきます。 一部ガチ愛で描写あり。 『越冬』 それは餓死の祭典、ゆっくりの死亡フラグ。 ゆっくりの共食いと餌強奪の実に9割が、この時期に集中することからもわかるように、 ゆっくりの先見性と勤勉さと、強運(これが一番重要)が試される毎年の恒例行事。 ゆっくり達は、意外に多様な方法でこの『越冬』を行っていることを、皆さんはご存じでしょうか? 今回は、ゆっくり達が冬に見せるさまざまな『越冬』の様子をお送りしましょう。 先ずは、スタンダードな『越冬』の様子から。 ■1 備蓄 ~山中にて~ 超小型のカメラが侵入したのはこちら、れいむとまりさの愛の巣です。 「ゆぴゃああああっ! れいみゅゆっくちできないよ~!」 「さむいのじぇ! すーりすーりしてくれのじぇ!」 おっと、どうやら愛の結晶、赤れいむと赤まりさも、元気に泣いて居るようですね。 「ゆうぅ……どうかゆっくりしてほしいのぜ、おちびちゃんたち」 「おかあさんがすーりすーりしてあげるからね! そうしたら、いっしょにすーやすーやしようね!」 ここでカメラには、この巣の"しょくりょうこ"を映して貰いましょう。 ご覧下さい。食料庫には、山菜や干し柿、きのこや、虫などが山と積まれて居るではありませんか。 この餌の総量は、成体のゆっくりがおよそ5体は『越冬』出来る程に蓄えられているのです。 人間の畑から盗んだ野菜が見当たらない辺り、このつがいはかなり賢い個体のようです。 それでは、『冬に赤ゆは死亡フラグ』と言われる理由をお見せしましょう。 「ほら、すーりすーり……」 「ゆうぅぅ……おかあしゃんのすーりすーりはゆっくちできりゅよ!」 「ゆふふ、まりさおねえちゃんも、おかあさんにすーりすーりしてもらうのぜ!」 「おとうしゃん! まりしゃはおなかがすいたのじぇ! むーしゃむーしゃしたいのじぇ!」 どうでしょうか? 赤まりさがごはんを欲しがる様子が見えましたか? 実はこの家族、つい先程ごはんさんを存分に食べたばかりなのです。 「……まりさ」 「しかたないのぜ……おちびちゃん、むーしゃむーしゃするのぜ」 「ゆわーい! ほしがきしゃんなのじぇ! むーしゃむーしゃ……ちあわしぇええ!!」 「おねーしゃんずるいよ! れいみゅにもむーしゃむーしゃさせちぇね! たくしゃんでいいよ!」 ご覧のように、ゆっくり達は足りない"ゆっくり"を食事によって補充しようとします。 ゆっくりがゆっくりを感じるための食事は、実際の所、活動を維持するために摂る食事よりも 多くを必要とするのです。 「ゆふーん。おちびちゃんたちゆっくりしてるよ~」 「ゆゆゆ……だけどれいむ、ごはんさんがたりないかもしれないのぜ……」 そして、賢ければ賢いゆっくりである程、赤ゆの暴食によって不安を感じ、今度は親ゆっくり達が ゆっくり出来なくなるのです。その"ゆっくりできない"雰囲気が、さらに赤ゆに感染します。 これを繰り返すのが『ゆっくりスパイラル』という現象なのです。 一般的に、親ゆ二体+子ゆ二体という構成の家族が六割以上『越冬』を成功させるのに対して、 赤ゆっくり二体を抱えるつがいの家族は、一割も冬を越せないと言われています。 親ゆっくりが赤ゆ達を切り捨てるのか。 あるいは、母性(笑)の"おたべなさい"をする事になるのか。 親れいむのでいぶ化、親まりさのゲス化もあり得るでしょう。 「「むーしゃむーしゃ……しあわしぇ(なのじぇ)~~!」」 「「ゆっくりできないよ!」」 この巣の撮影は継続して参りますので、家族の顛末は春の特番でお楽しみ下さい! ■2 母性 ~山中にて~ 今回取材班は、加工所職員Aさんの協力を得て、特殊な越冬方法をとるゆっくりの発見を成し遂げました。 カメラに映し出された壁のようなもの……皆さんはなんだかわかりますか? 画面端に映るぴこぴこで、これが何だか分かった方も居られるのはないでしょうか。 そう、これは肥満体のゆっくりれいむなのです。 念のために申し上げておきますが、これは"でいぶ"ではありません。ぴこぴこのわさわさの中に、 ちいさな赤ゆっくり達が見えます。しかし、食料の備蓄は何処にも見当たりません。 少し時間を進めて、この親子の食事風景を観察してみましょう。 「おねえちゃん、ゆっくちちていっちぇにぇ!」 「おにゃかしゅいたー!」 「……おかあしゃん、れいみゅゆっくりおなかしゅいたよ!」 「おちびちゃん、ゆっくりしていってね。いまごはんさんをよういしてあげるからね」 そういうと親れいむは、舌で巣の中の土をすくい取り、噛み始めました。 「もーぐもーぐ……ぺっ! さあ、おちびちゃん。むーしゃむーしゃしてね」 「ゆゆ~ん。おかあしゃんのごはんさん、ゆっくりしてるよ~」 「むーしゃむーしゃ……しあわせー」 「おいちいにぇ、おねえしゃん!」 親れいむのわさわさの中で、赤れいむも赤まりさも、ゆっくりとした食事を摂っています。 それを眺める親れいむの表情も穏やかです。 なんとこのゆっくりれいむ、「越冬前に全ての食料を食べて置いて、後で餡子を吐き与える」 という越冬方法をえらんだのです。 土と混ぜ合わせた餡子は甘すぎず不味くなく、赤ゆ達の繊細な味覚を壊すこともありません。 効率の良い餡子の摂取によって、処理が必要なうんうんの量も少なくて済むのです。 ご存じの通り、ゆっくりは"ゆっくり"さえ足りていれば非常に燃費がいいナマモノ、体の大きな 母れいむが体内に餡子の形で保存しておけば、おちびちゃんたちが盗み食いする心配もありません。 常に親子のふれあいからゆっくりを感じ合う事で、この家族の『越冬』は恐らく成功するでしょう。 「ゆ~ん……おにゃかいっぱいになったよ」 「おかあしゃん、ねむたくなってきたよー」 「ゆふふ……それじゃあおちびちゃんたち、すーやすーやしようね」 え……つがいのまりさ? まりさは犠牲になったのです……越冬の犠牲に。 大きな大きな三角帽子が、赤ゆっくりと親れいむの足下で、冬の冷気を遮ってくれています。 なお、この巣は加工所建設予定地となった山で、事前の調査によって発見された物です。 工事の開始は春。 夏になれば、ぴかぴかの加工所で、このゆっくり親子も元気な姿を見せてくれることでしょう。 ■3 ドス ~山中にて~ 皆さん、この一見草が生えているだけの岩壁に、ゆっくりの姿があるのが分かりますか? それでは正解――この、固そうな岩の表面をカメラマンがつついてみます。 ぶにゅおん。ぶにょん。どうでしょうか? 岩の壁が凹んだのが見えましたでしょうか? これは、越冬中の"ドスまりさ"を捕らえた貴重な映像です。 見た目には岩の壁がそびえているようにも見えますが、実は体高3m程のドスまりさが、 洞窟の入口を自らの体で塞いでいるのです。 これが、一般に"ゆっくりステルス"と呼ばれる能力の効果なのです。 ドスの表面は凍っていますが、中枢餡は分厚い餡子の向こうに保護されていて、冬の間中 損傷を受けることはありません。 ドスが顔をどちらに向けているのか気になりますか? ……はい、カメラをやや下に寄せると、なにやら小さな穴があるようです。 ドスのあにゃるか、あるいは閉じた口なのでしょう。 カメラマンさん、適当な枝を中に突っ込んでみて下さい。 「(……ゆっ!)」 ――はい、岩壁がびくりと震えましたね。どうやらあにゃるのようです。 「(ゆっゆゆゆゆっゆゆゆゆ――)」 ああ、カメラマンさん! そんな満面の笑顔で抜いたり差したりこねくり回しては駄目ですよ。 「(――すっきりー!)」 「(ゆん? なんかねばねば……!!)」 「(どぼじでくきさんがはえでるのおおおぉぉぉ――!?)」 「(ゆふ~ん。れいむのあたらしいおちびちゃんもゆっくりして……ゆゆゆ!)」 「(おちびちゃんたちにくきさんはえてるよー! わからないよー!)」 「("えっとう"ちゅうにドスがすっきりしちゃだめでじょおおぉぉ……エレエレエレ)」 どうやらドスの精子餡が、洞窟の中に飛び散って新たな息吹を誕生させてしまったようです。 ナマモノの神秘は素晴らしいですね。 このように、ドスの穴掘り能力が不十分な場合、外部の影響から群れを守りきれない場合もあるのです。 ドスの居る群れはゆっくり出来るというのが、ゆっくり達の間では常識になっています。 ですが、ドスもまた一割ほどが、『越冬』に失敗してしまう事があるそうです。 主な原因は、食料備蓄の不足によって群れのゆっくりが洞窟の内部からドスを食い荒らす事。 先程大量の赤ゆが生まれた洞窟の群れでも、春に近くなればドスを食い破って、成体ゆっくり達が 外に飛び出してくるでしょう。 我々撮影スタッフは引き続き取材して参りますので、その決定的瞬間は春の特番をお待ち下さい! ■4 真空 ~お兄さん宅にて~ ここまでは、自然界で苛酷な『越冬』に挑むゆっくり達の様子をお送りして参りましたが、 中には"にんげんさん"の手を借りて、更に死亡フラグの強化に挑む、果敢なゆっくり達の姿も あるのです。 "越冬に手を貸して欲しい" そんなゆっくりの願いに耳を貸す奇特な――もといドS(親切)なお兄さんのお宅に、 今日はお邪魔をしています。お兄さんこんにちは。 「こんにちは、お兄さんはお兄さんです。ゆっくりしていって下さい」 ……はい、実際にゆっくりを『越冬』させる様子をうかがいましょう。 お兄さんが取り出したのは、皆さんご存じ"透明な箱"。これは一家族が入る防音タイプですね。 中には、見るからにやせた、ゆっくりれいむの一家が居ます。越冬の為の餌を採り損ねたのでしょう。 「私に"越冬"の手伝いを頼むゆっくりは、大体こんな家族構成です。とくにれいむ種が多いですね」 それでは、親れいむの鳴き声を聞いてみましょうか。 「れいむはれいむだよ! ゆっくりしていってね!」 はいはい、ゆっくりゆっくり。 「おにいさんはゆっくりしないで、れいむたちを"えっとうっ"させてね! はるまででいいよ! "えっとうっ!"したら、れいむはむれのまりさとすっきりーするんだよ!」 これは親れいむ、逞しい声で鳴いてくれました。カメラマンさんはビキィッ! しないで下さいね。 ではお兄さん、作業の方にどうぞ。 「はい、まず最初に親ゆっくりを、子ゆっくりの見えない所で分解します」 「ゆゆっ! れいむおそらをとんで――ゆっ!? りぼんさんかえしてね!」 おおっと、此処でお兄さん、親れいむのお飾りを取ってしまいました。 「舌と髪と目も取って、子ゆ達に食べさせます。今回はこちらに、分解し終わった成体のまりさを 用意してありますので、親れいむは脇の箱に――」 「おりぼんさんかえせえええ……おそらをとんで――ぼふっ!」 「ゅ……ゅ……」 成体まりさは、先程の子れいむの箱に入れて食べさせるわけですね? 「そうです――こうやって。この時、箱の中のおちびちゃんたちを潰さないように気をつけて下さい」 ハゲ饅頭の元まりさを、お腹をすかせたおちびちゃん達が猛然と食べ始めます。 「「むーしゃむーしゃ……ちあわちぇー!」」 こうして、『越冬』の作業に耐えられる体力を、子ゆ達につけさせるのだとか。 しかし、親ゆっくりを潰してしまって良いのでしょうか? 「生存率は五割を保証してありますので……」 五割? 「"たくさん"のおちびちゃんが"えっとうっ"できるんだね、だったらいいよ! と、親ゆっくりからは快諾を貰っています」 なるほど、それでしたら安心です。 「もっ……ゅ……」 その間に成体まりさが永遠にゆっくりしてしまいましたが、まだ半分以上残っていますね。 「時間がかかりますので、こちらの"透明な箱"に、食べ終えた子ゆ達を用意してあります」 「おなかすいたのぜ! おにいさんははやくまりさにむーしゃむーしゃさせるのぜ! あまあまでいいのぜ!」 「彼らに今度はラムネを食べさせます」 親ゆを食べて栄養たっぷりになった子まりさ達が、投げ入れられたラムネに食いつきはじめました。 「うっめ! これめっちゃ……うめ…………ZZzz」 「完全に眠った子ゆ達の入った"透明な箱"がこちらです。この子ゆ達を、眠らせたまま布団圧縮袋に入れます」 血色の良いぱちゅりーが三つほど、すーやすーやしていますね。 お兄さん、布団圧縮袋の中に、まりさ種のおぼうしが入っているようですが、これはなんでしょうか? 「子ゆっくりをそのまま圧縮すると潰れてしまうので、緩衝材を入れます。プチプチでも構いませんが、 今回はまりさ種のおぼうしが大量に余っていますので、それを使っています」 なるほど、おぼうしの出所には触れない方が良さそうです。 「後は、普通に掃除機を使って中の空気を抜いて貰えば完成です。 こちらに、パックの終わった圧縮袋があります。保存は、日の当たらない冷暗所が良いでしょう」 はい、ちぇん種の子ゆっくりが、見事に真空パックされています。 ゆっくりは呼吸しなくても死にませんが、活動のためには生意気にも酸素を利用しているとのこと。 ゆっくりを仮死状態に置くためには、真空パックにする事が効果的なんです。 アダルトビデオを思い出したカメラマンさんは、明日病院に行って下さいね。 しかし、なぜまたゆっくりの『越冬』を手伝おうという気になったのでしょうか? 「冬場はゆっくりが寄りつかないので、甘味が不足するんですよ」 ……え? 「――え?」 食べるんですか? 「食べないんですか?」 先程五割とおっしゃいましたが? 「冬の間に少しずつ食べて、半分くらいは残りますから」 …………以上、お兄さんによる『五分でできる、ゆっくり保存食講座』でした! ※なお、番組に使用したゆっくりは、後でスタッフが美味しく頂きました。 ■5 冷凍 ~町役場、ゆっくり対策課にて~ 「……なにやってんだ、あの馬鹿?」 画面に知り合いの顔を発見したお姉さんは、あきれ顔でテレビを消すと、手元のパックから餌用 ゆっくりまりさ(混ぜ物一切無し、一体150円)を取り出して背中に放った。 「ゆゆっ! おしょらをとんじぇ……ふらんだーーーっ!」 「うー!」 空中キャッチ、吸餡、咀嚼、咀嚼、嚥下。 末期の台詞も吐けずに、赤まりさは金バッジを着けたふらんの口に収まった。 「美味いかよ、ふらん?」 「うー……あまあま……」 お腹が一坏になったふらんは、おおきなまぶたをとろんとさせて、波に揺られるビーチボールのように、 ゆらゆらと上下運動を始めた。 「やっぱし、そろそろ冬眠の季節かねえ……」 真っ赤に塗られて、『こうまかん』と書かれた冷凍庫をちらりと見る。 「おねえさん、ふらんをとじこめる?」 「そんなんじゃねえよ。春まで寝てて貰うだけさ」 「ふらん、ひとりでとじこめられる? ふらん、ゆっくりこんてにゅーできない?」 「そんなんじゃねえって」 膝の上に降りたふらんを撫でながら、お姉さんは静かに、相棒の不安を宥めた。 事務用椅子に座ると足が床に届かないお姉さんの足下へ、銅ばっじをつけためーりんが寄ってくる。 「じゃおおお」 「ほれ、めーりんも言ってるじゃねえか。ふらんはひとりじゃ無いってよ」 「じゃお!」 「めーりん……」 お姉さんの足下で、めーりんが胸を張るようにのけぞった。 春になったらめーりんの銀バッジを狙ってみるか、と思い始めたお姉さんの膝で、ふらんは不安に眠れないでいる。 「なあ、ふらん。よく聞けや。アタシは何も、ふらんが可愛いだとかゆっくりできるだとか、 そんな○○玉の抜けた愛で野郎どもみてえな理由でお前の世話してんじゃねえんだ」 「うー?」 「ふらんのその食いっぷりが気に入ってるから、お前を相棒にしてんだよ。 今年の春から、お前がどれだけ野良や畑荒らしのゆっくり共を食ったか分かるか?」 「うー……ふらんわからない」 「驚くなかれ、千と五百に二十匹――だ。さっきの十匹は、経費で買った餌だから数えるなよ」 「それ、"ひゃく"よりたくさん?」 「百が十五個より、ちっと多いな」 「じゃおおお!」 ふらんがお姉さんに褒められていることを察したのか、足下のめーりんが我が事の様に喜んでいる。 「おねえさん」 「ん?」 「らむねさんちょうだい。ゆっくりでいいよ」 「おお……ちょっと待ってな」 掌にラムネを盛るお姉さんの足に、めーりんがぽすん、と体当たりをした。 「あん? なんだよめーりん?」 「じゃお! じゃおじゃお!」 「うーん……弟や"あの馬鹿"と違って、めーりんの言葉までは分からないんだよな、アタシは」 「じゃじゃお……じゃおおおぉぉ!」 のーびのーびを繰り返すめーりんは、真剣そのものの目をふらんに向けていた。 「……ひょっとしてお前、ふらんと一緒に冬眠するって言ってんのか?」 「じゃお!」 「はは、……捕食種だってーのに好かれたもんだなあ、ふらん」 「ふらんもめーりんはすきだよ。おねえさんもゆっくりしててすき」 「そうかい」 お姉さんは、あんよについた埃でスーツの裾が汚れるのも構わず、めーりんを膝に乗せた。 「ほれ、半分こしな」と言って、両手から直接ラムネをむーしゃむーしゃさせる。 「あまあまでしあわせー、だね。……めーりん」 「じゃおおお……」 「おねえさん」 「なんだ?」 「おねえさんは、こんてにゅーできるよ。ゆっくり……していってね……」 やがて寝息をたててすーやすーやを始めたふらんとめーりん。 2ゆを即座に冷凍庫に入れることはせずに、お姉さんは赤と金色の頭を撫でていた。 そんなゆっくりとした気分を遮る、甲高い電話のコール。 「……ちっ!」 こんな季節に、ゆっくり対策課の緊急回線が鳴る用事など、一つしかない。 膝上のゆっくりをやさしく冷凍庫の中に横たえると、お姉さんは餡子に黒く染まった 愛用の得物を携えて、ゆっくり対策課のドアを潜った。 ■6 こどく ~加工所にて~ 「は~い、それじゃあゆっくりの皆、ゆっくり"えっとうっ!"しようじゃないか!」 「ゆっくちりかいしちゃよ!」×500 「ただ、お兄さんはごはんさんを用意していないんだな、これが!」 「ゆっくちちないで、あみゃあみゃをもってきちぇね、くしょどれい! すぐでいいよ!」×500 「あまあまは、そう! 君達自身です!」 「――ゆ――?」×500 「どうかお互いに食い合い殺し合いむさぼり合って、最後の一ゆになって下さい!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおーーー!?」×500 ぱたん。 加工所職員Aさんは、30程並んだ選別槽の、最後のフタを閉じた。 ここは加工所の最下層。虐待用に出荷されるゆっくりの母体は、こうして生命力優先で選別される。 二体以上のゆっくりが選別槽から出てきたことはないが、逆に全滅した選別槽も未だかつて無い。 これは、孤独を生み出す箱であった。 「ああ、聞こえる。ゆっくり達の織りなす阿鼻叫喚の調べが!」 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、みょん。 適当に入れて置いても、春に生き残る種類はなかなか偏らないものだと、Aさんは毎年の経験から知っていた。 「む……むむむ? 私には聞こえる。私には分かる! これはドスの足音ですね。 こんな時期に外を出歩くとは……ああ! 全く持って勿っ体っないっ!」 ■7 越冬失敗例 ~冬空の下~ Aさんの加工所から20km程離れた国道沿い。 飢えに耐えかねて山を降りたドスの群れは、ぎらぎらと粘つくような視線を、 道の真ん中で通せんぼをする"にんげんさん"の小さな姿へと向けていた。 「六尺五寸――って所か。小せえドスだな……」 ヒールを履いてぎりぎり五尺のお姉さんが、巨大なドスを見下した様に言った。 「にんげんさんはゆっくりここを通してね! ドスは"きょうてい"をむすびに行くんだよ! ドスたちは――」 「腹へってんだろ? メシをたかりに行こうとしてんだろ?」 「……ゆ?」 「言わなくても分かってンだよ。手前ーらが学習机だのランドセルだの、欲しがるわけねーだろうが」 ドスは、何故かゆっくり出来ない気配を感じて首(体全体)をかしげた。 このお姉さんは体も小さく、お飾りも無くてゆっくりしていない。 なのに何故か、れみりゃやふらんのような捕食種の気配を感じる。 「おい、そこのドス。悪いことは言わねえから、手前ぇ……今の内に死んどけ」 「ゆ……いきなりなにいってるのおおぉぉ!?」 「餌を溜めとく計画性も無え……。人間の危なさも分かってねえ……。にっちもさっちも行かなくなって、 いざ飢え死ぬって段になって、人間様を倒せば英雄か? 危機管理のできねえ無能なリーダーなんざ、 居ない方がマシだ。さっさと体真っ二つにかっ捌いて、"おたべなさい"しろや。そうすりゃ群れの一個ぐらいは、 ドス食って生き延びられるだろうが」 『ドスが群れを引き連れて人間のテリトリーに入った』 その事実が見過ごせない以上、ドスの命はもはや無い。 ただ、ドスの使い道が残っているだけだ。 「ドスじゃなくてにんげんさんがしねばいいんだよー。わかってねー!」 と、ドスの後ろから、成体になったばかりらしきちぇんが飛び出して言った。 「そ、そうなんだぜ! にんげんさんがおとなしくごはんさんをむーしゃむーしゃさせてくれれば、 いたいめをみずにすむのぜえ!」 「むきゅ! ゆっくりしたドスが、ドスすぱーくをつかえば、にんげんさんもたおせるわ!」 若いちぇんの勇姿に心を打たれたのか、成体のまりさとぱちゅりーがしゃしゃり出てくる。 場の勢いに乗って、ドスの背後からも群れのゆっくり達がやんややんやと声を上げはじめた。 「あ゛ぁ゛?」 「ゆ……ドスはにんげんさんのおどしにはくっしないんだよ!」 お姉さんが凄んで見せても、ゆっくり達に引く気配はない。 危険な様子が分かっていないのだ。餓えが、野生の勘を削いでいた。 「交渉決裂ぅ……。まったく、どうせなら町長ん家の方に向かえっての。そしたらドススパークの一発ぐれーは 見逃してやんのによぉ。――よりによってあの馬鹿ん家の方に来やがる」 お姉さんはちらりと、背中の方に見える山を向く。 それは、もりのけんじゃ(笑)からすれば、致命的な隙にも見えた。 「むきゅ! いまよドス! いまのうちにドスすぱーくをつかうのよ!」 「ゆん! そうだね、ぱちゅりー!」 ドスは慌てて、おぼうしの中からすぱーく用のキノコを取り出す。 そしてキノコを口に含もうとしたその瞬間、ひゅん、と一陣の黒い風が吹いて、ドスの舌が根本から寸断された。 「ゆ? ドスの……ドスのべろさんがーー!」 「おーおー、流石ゆっくり。舌が無くてもしゃべれるんだな」 「もどってね、べろさんゆっくりしないでもどってね! ぺーろぺーろ……できないいいいいぃ!」 舌を口に戻そうとしてむーしゃむーしゃしてしまう程混乱したドスの前で、ひゅんひゅんと鳴る風は お姉さんの手元に巻き戻り、一束のトゲ付きワイヤーとなる。 「ちゃらららん。"ゆー死鉄線"~~」 効果音付き大山のぶ代で。 お姉さんは餡子の染みついた凶器――"ゆー死鉄線"を掲げた。 ひゅん! 放たれた"ゆー死鉄線"が、一瞬の内にドスの全身に巻き付く。 「ゆ――ほどいてね! おねえさんこれほどいてね!」 芯まで染みついたとてつもないゆっくりの死臭が、ドスの全身を苛んで、あまりにもゆっくりできない。 見れば、お姉さんがおもむろに取り出した二本目の"ゆー死鉄線"が、意志ある蛇のように群れのゆっくり 一体一体にまきついてゆくではないか。 「言いたいことがあるんなら、口がある内に言っとけや……」 そして、お姉さんは小さな体を一坏に使って、"ゆー死鉄線"をゆっくり、ゆっくりと締め上げはじめた。 「このアタシのプリティーな耳の穴よーくかっぽじって、命乞いから断末魔までガン無視してやっからよお!」 「がえりまず! おうじがえりまずがら! ごれほどいてえええええ!」 お姉さんは宣言通りに。 耳を貸すことは、無かった。 ■8 越冬成功例 ~辛い季節を越えて~ 「やれやれ、やっと取材スタッフの方も帰ってくれましたね」 今年の『越冬』分真空パックゆっくりを抱えたお兄さんが、保存庫にしている納屋へと足を運んでいる。 「あとは、ここに全部放り込んで置いて……と」 がらがらがら……どさり。 「あ」 納屋の扉から出てきた物は、がりがりにこけた頬、干からびた白玉の目玉、よれよれのお帽子。 「ゆっ……ゆっ……ゆっ……」 去年の冬に入れたまま、出し忘れた成体まりさの真空パックだった。 「もっと……ゆっくり……したかった……」 断末魔のまりさを見下ろして、お兄さんはほっと一息。 「良かった。どうやら、越冬は成功していたようですね」 納屋にゆっくりパックを放り込んで、扉をそっと閉ざした。 終わり。 過去作品 anko1521 その台詞は言わせない3 anko1508 その台詞は言わせない2 anko1481 その台詞は言わせない